「米国進出成功の光が見えた」……スプリント事業好転の青写真をソフトバンク孫社長が語る
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Pepperが降壇した後、続けて孫社長がソフトバンクグループの今後の成長戦略について語った。本日の説明の大半はグループ企業である米スプリントの立て直しに関するものだった。
孫氏は冒頭、2001年当時にネットバブルが崩壊した直後、Yahoo!BBを立ち上げ、固定ブロードバンド市場に進出したこと、さらには2006年にVodafoneを買収しモバイル通信事業市場に進出したことについて、それぞれを「無謀な挑戦だった」としながら、それぞれが現在のソフトバンクの成長の下地になっていることを強調。そのうえで、「やっと軌道に乗ったのに、また“無謀な挑戦”に敢えて挑むのがソフトバンク流。3年間前にさらなる成長を求めてアメリカへ進出した」と振り返った。
ところがスプリントの買収に続いて着手したT-Mobile USAの買収を断念。孫氏は「米国3位と4位の通信事業者を足して、Verizon、AT&Tに続く“第三極”を作ろうという戦略は、米国の許認可が降りないため上手くいきそうもないということがわかり、昨年の冬あたりに、私は一度すっかり意気消沈しかけた」としながら、続けて「でも私はあきらめなかった。スプリントのスタッフたちと、毎晩日本時間の22時~午前2時まで電話会議を繰り返しながら、私自らが陣頭指揮を執って次世代のスプリントのネットワーク設計について、ようやく道筋が見えてきた」と語気を強める。
孫氏は「スプリントの立て直しは、ソフトバンクが日本で成功してきたモデルを当てはめることで再現できると確信した」と述べる。具体的にはまず営業費用の大幅削減を図るとともに、最小限の設備投資で最強のネットワークを作るための道筋が、スプリントの経営者やエンジニアと喧喧諤々を続けてきたことによって見えてきたと孫氏は語る。
「潤沢な資金を持って投資ができれば事は簡単だが、ソフトバンクが歩んできた道のりは険しいものだった。当初、私たちはつながりにくい電波しか許認可を得られなかった。そこをいくら説明、主張しても負け惜しみと言われてしまうので、私たちは歯を食いしばって頑張りながら、何とかつながりやすくなるようにさまざまな工夫をしてきた。3年前に900MHzのプラチナバンドをやっと手に入れた結果、今までの細かいノウハウの積み上げが一気に花咲いて、いまや接続率、スピードともにナンバーワンになれた。日本と同じ成功のパターンを、そのままスプリントに提供できると考えた」
《山本 敦》
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