ソニーの技術を活かしたドローンが誕生へ……ZMPと新会社エアロセンス設立
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エアロセンスはソニーモバイルとZMPのそれぞれの強みを活かしながら、自立型の無人航空機(UAV)とクラウドサービスを活用した、より効率的なモニタリングや測量管理、物流などBtoB向けのサービスを中心に提供する会社だ。
ソニーモバイルは母体であるソニーのデジタルイメージングやセンシングの技術、通信ネットワークとロボット分野でのノウハウを持ち寄り、ZMPが培ってきたドローンを中心としたロボット技術、自動運転や産業分野でのビジネスの経験値との融合を図る。
今後は建設や物流、農林水産などの現場を中心に、人々の暮らしを支える基幹産業をUAVによってサポート、発展させるためのビジネスを提案していく。具体的な企業向け商品のメニューは2016年前半に揃える予定だという。新しく設立されたエアロセンスへの出資比率は、ソニーモバイルが50.005%、ZMPが49.995%の構成になる。
本日の記者会見にはソニーモバイルコミュニケーションズから代表取締役社長兼CEOの十時裕樹氏が出席し、エアロセンスが発足された経緯を説明した。
「ZMPとの出会いは2014年に遡る。秋にソニーのR&D部門でドローンを研究しているチームを引き合わせて共同研究の話がまとまり、ZMP社内にソニーの開発チームが常駐。そこから共同開発・研究が始まった。2015年3月にはソニー製の超高感度CMOSイメージセンサーを搭載したステレオビジョンシステム『RoboVision2』が受注を開始した。そして8月にエアロセンスを設立。ソニーモバイルはこれまでスマホを主力にビジネスを展開してきたが、これからの時代はスマホだけでは成長が望めない。新規事業を積極的に取り組んでいくための一環としてZMPとのジョイントベンチャーにチャレンジした。エアロセンスのビジネスモデルは当初BtoBが中心になると思うが、さまざまなソリューションを求めている方に新たな付加価値を提供することが当社の役割。ZMPの自動運転やロボット、産業ビジネスの経験が役立つだろうし、ソニーモバイルはカメラ、センシング、ネットワーク通信、クラウドサービスの経験を融合した新たなサービスが作り出せると期待している。またクラウドに蓄積したデータを活用するために、コンサルタントビジネスへ拡大できるとも期待している」(十時氏)
さらに「今回のジョイントベンチャーを成長に結び付けるために最も大事なのはベンチャースピリット」であるとしながら、「私たちもZMPから良い刺激を受けている。ベンチャースピリットを事業につなげていくことが素晴らしい財産になるだろう。エアロセンスはスタートしたばかりだが、ソニーモバイルとして事業の開始から成長に向けて積極的にバックアップ、支援していきたい」と抱負を語った。
《山本 敦》
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