遂にローンチしたNetflix、日本進出の戦略は?……本国CEOのヘイスティングス氏が描く未来像 3ページ目 | RBB TODAY

遂にローンチしたNetflix、日本進出の戦略は?……本国CEOのヘイスティングス氏が描く未来像

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ファウンダー兼CEO最高経営責任者を務めるリード・ヘイスティングス氏
ファウンダー兼CEO最高経営責任者を務めるリード・ヘイスティングス氏 全 4 枚
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■4KやHDRの高画質コンテンツは日本で普及するか?

--- Netflixではコンテンツの多くが4K画質に対応しています。これは、日本での4K普及にどの程度貢献されるとお考えですか?

「4K画質に対応したテレビは、多くの国で今年から販売を開始するといった段階です。普及率をパーセンテージで見ても、まだ1桁台ではないでしょうか。ただ、一つ言えるのは、現在もっとも多くの4Kコンテンツを有しているのがNetflixだということです。状況にもよりますが、Neflixの全視聴時間のうち、5%~10%が4K画質で観られています」

--- 映像のHDR化について、すでにNetlflixでは対応を表明されています。現状の進展状況はいかがでしょうか?

「現在テレビメーカーとHDR化の作業を進めているところです。スタンダードな規格がまだ確定していないので、それを待ってからのお届けになると思います。現在撮影しているコンテンツについても、サービスが対応した時点で、HDR化したものをご提供できる体制を作っているとこです。ただ、現時点ではスタジオで使用するような高価なモニターが必要になるため、来年、その次の年で家電への対応が見えてくるのではないでしょうか」

■2016年、Netflixは世界を席巻する!?

--- 今後の日本に次ぐアジア展開について、何かお考えはありますでしょうか?

「実は来年にでも世界中でNetflixのサービスを開始したいと、もうすでに考えています。YouTubeのようなイメージですね」

--- オリジナルコンテンツについても、全世界で制作が開始されるのでしょうか?

「全部とは言えませんが、大きな国ではオリジナルコンテンツを制作していきます」

--- それらの国で作られたコンテンツも、世界中で観られるようになるのでしょうか?

「韓国、中国、インドなど、どこで作られた番組でもグローバルで観られる。それはヨーロッパと変わりません。皆さんが個人で絶対観られないような量のコンテンツをご提供できると思います」

--- Netflixはテレビとの新たな関係を生み出すことになると思います。そのビジョンがありましたら教えてください。

「大きく二つのイメージがあって、それが“自由”と“選択”です。このうち、“自由”とは、いつでも、端末を選ばずコンテンツを視聴できるということ。そして、地上波のように時間ごとに単一の番組を観るのではなく、観たいコンテンツを“選択”することになるでしょう」

--- 今後10年、20年でテレビ放送はどのような進化を遂げていくのでしょうか?

「恐らくテレビが大きなタブレットになるのではないでしょうか。その中にNetflixアプリがあって、NHKやオリンピックといったアプリも登場するかもしれません。多くの競合他社が表れて、全く異なるコンテンツを提供することになると思います」
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《丸田》

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