マクロを利用する不正プログラムが増加中
ブロードバンド
セキュリティ
注目記事

2015年初頭、同社ではマクロを利用する不正プログラムが、スパムメールに組み込まれているケースが、著しく増加していることを確認した。これらのスパムメールには、「DOC」「DOCM」「XLS」「XLSM」などのMicrosoft Officeのファイルが添付されていた。また「PDF」が添付されているケースもあった。これらの文書ファイルにはマクロが含まれており、マクロが実行されると不正な実行ファイル(拡張子EXE)がダウンロードされる。また、2015年上半期、「Cryptowall 3.0」「TorrentLocker」という2つのランサムウェアの活動が目立ったという。
2015年上半期のスパムメール数全体については、少しずつ減少。月別に分けると、半年間で最大の割合を占めたのは3月だった。これは、出会い系や成人向け、雇用に関連するスパムメールが再び急増したことなどに起因するという。
2015年下半期については、マクロを悪用した不正プログラムは今後も増加すると、トレンドマイクロでは予測している。利用する拡張子や感染させる不正プログラムを追加するなど、新たな手法を利用する可能性が高いとのこと。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/