【木暮祐一のモバイルウォッチ】第84回 iPhone 6s/6s Plus登場で再燃する日本の通信事情、ドコモの品質対策を訊く
ブロードバンド
回線・サービス
注目記事
-
瑞原明奈選手や伊達朱里紗選手がアクリルスタンドプレゼント(PR))
-
【SPEED TEST】シルバーウィーク直前!中央高速道路で速度調査
-
ドコモとauの「Xperia Z4」、ともに不具合修正のアップデート

KDDIは、2GHz帯(受信最大150Mbps)と800MHz帯(受信最大75MHz)を束ねることで、受信最大225Mbpsの高速通信が「iPhone 6s/6s Plus」で利用できることをアップルの発表直後にアピールした(一部エリアより)。ソフトバンクはすでに2GHz帯(受信最大112.5Mbps)と900MHz帯(受信最大75Mbps)の組み合わせで受信最大187.5Mbpsとなる。
一方、NTTドコモは「iPhone 6s/6s Plus」発売日である25日から、同社のキャリアアグリゲーションである「PREMIUM 4G」を現行の受信最大225Mbpsから、262.5Mbpsに高速化すると発表した(送信最大速度はこれまでと変わらず50Mbps)。
「iPhone 6s/6s Plus」で利用できるLTEバンドのうち、1.7GHz帯(受信最大150Mbps)と2GHz帯(112.5Mbps)の組み合わせで実現させる。理論上はKDDIよりもさらに高速なデータ通信が可能になる。
ただし、1.7GHz帯が利用できるのは人口が集中している東名阪エリアのみ。それ以外のエリアでは800MHz帯(受信最大75Mbps)と2GHz帯(112.5Mhz)の組み合わせにより、受信最大187.5Mbpsとなる。両事業者とも1.5GHz帯(バンド11、21)はフルLTE化されているので、この帯域を有効に使いたかったところだろう。次期iPhoneに期待ということになろう。
■大量のユーザーの通信をどうさばいているか
現在、国内の3通信事業者グループに割り当てられている周波数帯域幅の合計は、ほぼ互角だ。電波というのは限られた資源であり、国から割り当てられた周波数帯域の中で通信事業を行わなくてはならない。そして、その周波数帯域をユーザーがシェアして通信に使っている。
ということは、同じ場所で利用するユーザー数が多いほど、通信速度が遅くなってしまう。2015年6月時点で、ドコモの契約数は6,753万、KDDIグループ(UQコミュニケーションズを含む)は5,531万、ソフトバンクグループ(PHSを除く)は3,988万となっている(TCA=電気通信事業者協会公表データ)。
当然、加入者数が最大のNTTドコモは最も不利な条件を突きつけられている。急速にスマホが普及した2012~13年頃にかけて、都心部のターミナル駅などではLTEネットワークの混雑がひどく、3Gのほうがよほど快適と思われるような経験をしたこともある。
その後もスマホユーザー数は増える一方で、ネットワーク品質の確保のために通信事業者はどのような努力を重ねているのであろうか。とくに最大の加入者数を抱えるドコモは、都市部の通信品質の確保こそ喫緊の課題であろう。
《木暮祐一》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
【SPEED TEST】シルバーウィーク直前!中央高速道路で速度調査
ブロードバンド -
ドコモとauの「Xperia Z4」、ともに不具合修正のアップデート
IT・デジタル -
ドコモと神戸市、観光アプリのコンテストを開催……オープンデータをAPIで提供
エンタープライズ -
【レビュー】「ZenFone 5」からの進化点は?「ZenFone 2 Laser」インプレッションレポート
IT・デジタル -
【SPEED TEST】3キャリア LTE/3G分析……1月~7月末 150万件超のデータで振り返る
ブロードバンド -
今年もやってきた夏コミケ!ドコモのネットワーク対策とは?アニメ「ラブライブ!」とコラボも
ブロードバンド -
MVNOの法人利用、契約企業は3%に留まる……事業者シェアはNTT Comが6割超
エンタープライズ -
ゲオモバイル、「UQ mobile」SIMの取り扱いを開始
ブロードバンド