【木暮祐一のモバイルウォッチ】第84回 iPhone 6s/6s Plus登場で再燃する日本の通信事情、ドコモの品質対策を訊く
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尾崎氏:人口やエリア面積などに対して、どれだけの周波数帯域が割り当てられるかにもよります。たとえば日本よりもはるかに人口は少ないのに、周波数はふんだんに割り当てられている国もあったりします。
日本はさまざまな無線通信が利用されていますので、どうしても携帯電話事業だけにたくさんの周波数を割けない事情があります。そうしたなかで、いかに効率よく限られた周波数の中でより多くの通信をさばくか、より高速、大容量の通信を実現するか、ここに技術ノウハウの積み重ねが生きていると思います。
山口氏:言ってみれば、日本の大都市部は通信サービスにおける“超混雑地域”といえます。なんといっても都市部では、鉄道で通勤・通学しますし、そこに通勤ラッシュがあります。あの満員電車の中で、みなさんが通信を一斉に使われるという状況を私たちはこなしていかなくてはなりません。世界の中でも通信事業者に与えられた技術的課題は大きく、難しい地域といえますが、やりがいのあるところでもあります。
今回のインタビューは、ドコモが直面する通信をめぐる課題や対策などの話を伺うことができ、大変有意義な機会であった。山間部など境界域での通信エリアについては、3通信事業者のスマホをいつも持ち歩きながらエリアチェックしている筆者としては、やはりドコモに軍配が上がる。
契約者数が多いということは、その分ユーザーに対する責任も重くなるが、同時に研究開発や設備投資にも投資できる余裕があろう。とくに青森県の八甲田エリアを車で抜けてみると分かるのだが、本当に周囲に何もない寂しい山道でもかなりの部分で通話・通信が可能である。この辺りは他のキャリアの追随を許さないという感じである。
それよりも各社が公表しているエリアマップのスタンスを見て感じることがあった。ドコモの場合、エリアマップ上ではエリア圏外になっているところでも、場所によっては電波が入るのである。お世辞を言うつもりはないが、かなり「控えめ」にエリアを描いている感じだ。
他の通信事業者に目を向ければ、一方の事業者はエリアマップがやや大げさ(境界域でエリアになっているように描かれていても実際にはかなり微妙に電波が入りづらいことがある)、さらにもう一方は正直(入らないのだから仕方ないと割り切っているのか、正直に描いている感じ)という印象である。
この点も質問してみたが、ドコモでは「通信品質が自社の一定の基準を満たしてなければエリアマップ上に色を塗らない」のだそうだ。これは「マップ上はエリアなのに電波が入らないじゃないか」という意見を考慮したものだろう。
《木暮祐一》
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