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【はじめての格安スマホ】楽天モバイル限定のハイエンド端末「honor6 Plus」をレビュー

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ファーウェイ製のフラグシップ端末「honor6 Plus」
ファーウェイ製のフラグシップ端末「honor6 Plus」 全 8 枚
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■通話料を節約できる「楽天でんわ」アプリ

 楽天モバイルの端末らしく、楽天グループのサービスが快適に使えるアプリが購入時から数多くプリセットされている。例えば便利なものとして、データ通信量をアプリ上でいつでも確認できる「楽天モバイルSIM」アプリや、楽天市場、楽天ブックスに直結しているアプリも揃う。

 楽天モバイルが取り扱う格安SIMカードは、データ通信専用のものがSMSの有無で2種類と、通話機能付のものが販売されている。楽天モバイルはNTTドコモのネットワークを利用しているので、つながりやすいことを売り文句にしているが、「honor6 Plus」に限って言えば対応周波数帯がやや狭い。

 LTEのバンドはBand1/3/7に対応しており、下り最大150Mbpsの高速通信も可能だが、特にエリアカバーに優位性のあるプラチナバンドの800MHz帯/Band19には非対応であることは覚えておきたい。

 音声通話機能付のSIMカードを選択して電話をかけると、20円/30秒の音声通話が行えるが、楽天がフュージョン・コミュニケーションズの専用回線をベースに提供する「楽天でんわ」アプリを使えば、通話料をより低く抑えながら音声通話ができる。

 メリットとしては安価なだけでなく、IP電話ではない電話回線を使ったサービスなので、通話が途切れることもなく品質が高い。現在使っている携帯電話番号がそのまま使える点は、ビジネス用のメイン携帯として楽天モバイルを使うことを考える際に良い判断材料になる。なお「楽天でんわ」の利用には別途インターネットなどからの利用申込みと、楽天モバイルの通話SIM契約が必要だ。

 「honor6 Plus」はプライベートだけでなく、ビジネスでも使い勝手の良いスマホなのだろうか? CPUはファーウェイグループの半導体メーカーであるHiSilicon社が開発したオクタコア(8コア)プロセッサー「Kirin 925」を搭載。メインメモリーは3GB。アプリの起動や切り替え、画面の操作については全般的にレスポンスがとても俊敏だった。

 海外出張が多いビジネスマンにとっては、デュアルSIMに対応していることもポイントが高いだろう。本体の側面に2つのSIMスロットを搭載。片方には国内で使うための楽天モバイルのSIMカードを入れておき、海外に出かけた際には現地でSIMカードを調達。nano SIMタイプのカードを挿入すればデータ通信が可能になる。

 ちなみに同スロットが最大128GB対応のmicro SDカードの読み取りも兼用していることで、余計なスロットの装備を省いている。LTEでの高速テザリングは問題なく行うことができた。ただし、楽天モバイルのデータ通信プランのルールには3日間での利用量上限が決められていることにも気配りしておきたい。

 実際に使用してみると、まさにハイエンド機の実力を感じさせる充実の機能と快適な使い心地を実現したスマートフォンだった。3大キャリアでこれほど機能の詰まったハイエンド機を買おうとすると、おそらく価格は10万円台に迫るほど高価になって、おいそれとは手が出せない。

 概ね機能の面では満足度の高い「honor6 Plus」だが、Androidは最新の5.0ではなくひと世代前の4.4であることが少し残念。また本体は防水・防塵には対応していないので、キッチンなど水まわりで使うときには気をつけたい。

 とはいえ、それらは今回は主にハンドリングした「honor6 Plus」での話。Android 5.0や防水仕様については、豊富なラインナップに控える他の端末の中からユーザーの用途に一番フィットする1台が選べるところに、楽天モバイルの強みがある。ぜひ二子玉川の楽天カフェなど店頭にも足を運んで実機に触れてみてほしいところだ。
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《山本 敦》

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