「M-1グランプリ2015」歴代王者の審査員に賛否
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なんと今回の審査員を務めるのは歴代王者たち9名。中川家・礼二、ますだおかだ・増田英彦、フットボールアワー・岩尾望、ブラックマヨネーズ・吉田敬、チュートリアル・徳井義実、サンドウィッチマン・富澤たけし、NON STYLE・石田彰、パンクブーブー・佐藤哲夫、そして笑い飯・哲夫という面々だ。
過去の大会でも、審査員の人選や審査基準などについて疑問の声はあがっていた。同大会を勝ち抜く厳しさを身を持って味わった歴代王者たちを審査員としたのは、そうした外野からの声に対する苦肉の策といえるだろう。
その甲斐あってか、ネット上には「M-1の審査員斬新やん!」「歴代チャンピオン並ぶのめちゃめちゃ嬉しいな」「審査員それぞれの漫才観が見られて面白いかも」といった賛成意見も多数あがっている。しかしその一方では「うーん。この審査員だとバラエティ感強すぎてちょっとなぁ」「M-1が安くなっちゃうんじゃないか。ちょっと嫌だなー」と不安視する意見も。とはいえ、過去の大会でも、誰が審査員に決まったとしても、賛否は分かれていた。
ただ、好き嫌いによる賛否以外の意見もある。たとえばアンタッチャブルが審査員から外れたことで、増田と富澤を除く7名がよしもとの芸人であることに、審査の偏りを心配する声は少なくない。また、今回の審査員はコンビのうち、ネタを作っている側が中心となっているが、礼二以外は全員「ボケ」。ツッコミがもう少し入っていても良いのでは、という意見もあった。
そのほかに、お笑い評論家のラリー遠田氏はTwitterで、「このことで何が一番変わるかというと、司会と審査員の関係性が変わるんですよ。今回の審査員は全員、司会の今田さんよりもキャリアは下なので、場を仕切るのが名実ともに今田さんの仕事になる。つまり、M-1のレッドカーペット化が起こる」と指摘した。
なお、お笑いコンビ・ラバーガールの飛永翼はTwitterで「M1グランプリの審査員が歴代チャンピオンになったという事は、はっきりとした世代交代の瞬間を見ている気がしますね」とコメント。「こういう大会特有の、予選と決勝で審査基準やハマり具合が変わるのは、どうやっても生まれてしまう仕方ないことなので、とにかく面白いネタがたくさん観られる大会だといいな」と期待した。
今回の「M-1」、優勝の行方だけでなく、審査員たちそれぞれのジャッジにも注目が集まりそうだ。
「M-1グランプリ2015」決勝は、メイプル超合金、馬鹿よ貴方は、スーパーマラドーナ、和牛、ジャルジャル、銀シャリ、ハライチ、タイムマシーン3号の8組と、敗者復活枠の1組、計9組で争われる。テレビ朝日系で6日午後6時30分より生放送。
《花》
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