IoTへ大きく舵を切るサムスン……Galaxyを軸にした次なるソリューション戦略とは
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■スタンドアロンでの進化から「IoT」へ
同社は2010年から日本でスマートフォン製品を展開してきた。堤氏はこれまでの事業展開について、「この5年間の経験から、ユーザーがGalaxyにどんな機能やデザインを求めているのか把握してきた。その蓄積をもとに、今年も4月にS6/S6 edgeを発表して好評を得ている」と説明。また、現在の市場に関して、「国内では2008年以降もスマホは伸びているが、フィーチャーフォンの人気が根強い。またMVNOの登場で料金体系についても活発な議論が交わされ、モバイルエンターテインメントのパラダイムシフトが起きている。このような時期に、サムスンがこれから注力すべきは『IoT』だと考える」と分析を交えながら話した。
堤氏はさらに「IoTについては、まだ実体がよく分からないという声も多い。当社はこれが全ての新しいビジネスモデルの源泉になると注目している。IoTをいち早く具体化していくことがサムスンのミッション。本日発表する製品も全てIoTに紐づいている」としながら、IoTまわりの市場が年々成長を続けるなか、IoTにつながる可能性を持った「デバイス」にとりわけ市場の関心が高いと説く。
「今後はIoTソリューションの多くがスマホにつながってくる。現状はまだスタンドアロンで使うデバイスが多く、スマホとつながることによるIoT的なシナジーが生み出せていない。でも、だからこそIoTの伸びしろはとてつもなく大きい。さまざまな可能性をつなげることが大きなチャレンジになるだろう」と意気込む。
■MVNO向けソリューションは「適切なタイミングをみて検討したい」
なお本日は、MVNO向けのソリューションに関連する発表はなかった。これに対して堤氏は「市場が変動していると認識しているし、MVNOの可能性が大きいことも感じている。市場を観察しながら適切なタイミングで、適切に対応していきたい」とコメントした。
今回発表された端末がミドルレンジの「Galaxy A8」だけだったことから、どうやら2015年冬から来年初春にかけて国内キャリアではグローバルモデルとして展開されている「Galaxy Note 5」が取り扱われない見込みも高まってきた。堤氏は「これまでNoteシリーズを愛用されてきた方々を中心に、新しいNoteシリーズへの要望が多いことは事実。ただ今シーズンはサムスンのIoTに向けた第一歩に踏み出すことを優先した。日本の皆様に向けた新しいソリューションを検討していきたい」とし、Galaxyシリーズを起点としたIoT関連のソリューションを、より広範なユーザーに届けるためのミッドレンジに戦略の重点を置く考えを示した。
《山本 敦》
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