NTTドコモがインバウンドマッチングイベントを開催……100人以上が参加 | RBB TODAY

NTTドコモがインバウンドマッチングイベントを開催……100人以上が参加

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株式会社ドコモ・インサイトマーケティング 渋谷氏
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 NTTドコモは21日、「インバウンドマッチングイベント」を開催した。同イベントでは、インバウンド市場動向の解説が数社からされた後、インバウンド事業を展開する事業会社・ベンチャー企業10社から、自社の取組みについてプレゼンテーションが行われた。なお当日は、インバウンド事業に携わる100人以上が参加。インバウンドに対する関心の多さをうかがうことができた。

 インバウンド市場動向の解説で特徴的な取組みを披露したのは、ドコモ・インサイトマーケティング。同社では、「モバイル空間統計 訪日外国人調査サービス」(以下、モバイル空間統計)というサービスを提供している。「モバイル空間統計」とは、携帯電話の情報を活用した人口統計で、“いつ”、“どんな人が”、“どこから”、“どこに”動いたかが分かるというサービス。例えば、中国客と台湾客は団体行動が多いが、韓国客はそうではないことが分かるという。

 「モバイル空間統計」の一番の特徴は、各都市が「泊まる」「食べる」「観る・買う」のいずれの用途で観光客に利用されているかも分かるという点。例えば、関西圏においては、大阪が一番の宿泊拠点となり、日中に各地(大阪・京都・神戸・奈良など)が訪問されているとのことだ。

 また、北海道各都市においては、札幌・函館・登別が宿泊拠点となっており、日中に小樽などに立ち寄っているのだという。データの具体的な活用事例は発表されなかったものの、各都市の利用用途を把握することにより、インバウンドの活性化に繋げることができそうだ。

 次の各社のプレゼンテーションでは、NTTドコモや全日本空輸、JTB総合研究所、ラオックスなどが登壇。この中でも、独特のサービス展開を行っていたのは、MATCHAだ。同社では、訪日外国人観光客向けWebマガジン「MATCHA」を運営している。

 例えば、Wi-Fiの使い方やSuicaの使い方、牛丼の食べ方など、日本人にとっては当たり前であるが、海外観光客からは悩みどころとなりやすい日本文化を記事にしている。日本語で書かれた記事は、英語や中国語、インドネシア語などに翻訳され、多くの言語で読めるのが特徴だ。

 各社のプレゼンテーション終了後には、登壇企業のデスクが設けられ、マッチング交流会が行われた。なお、このようなイベントは今後も継続して開催されるとのこと。民間からインバウンドを活性化させる取組みとして、今後の展開に期待したい。

《松木和成》

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