新端末&新サービス発表のドコモ、“暮らしの快適さ”強調で夏商戦へ | RBB TODAY

新端末&新サービス発表のドコモ、“暮らしの快適さ”強調で夏商戦へ

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NTTドコモが2016年夏の新製品・サービスの記者会見を開催
NTTドコモが2016年夏の新製品・サービスの記者会見を開催 全 12 枚
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 NTTドコモは11日、2016年夏の新製品発表会を開催し、加藤薫社長が新端末と新サービスの内容を説明した。

 ドコモが今回発表する製品やサービスに一貫するテーマは「暮らしの快適」。スマホやタブレットなど新端末の機種数は全部で7モデルと、やや控えめな品揃えになった。新端末に搭載される技術については、例えばクリアな音声通話を可能にする「VoLTE HD+」や、ジェスチャー操作により通話操作をサポートする「スグ電」など、ドコモのオリジナル色が強いものを揃える。最新端末7機種の予約販売は本日から始まった。

 RBB TODAYではすでに本日ドコモが発表したサービスや端末を速報しているが、それぞれの内容について発表会情報を盛り込みながら補足していこう。まずは「VoLTE HD+」だ。

 同サービスは従来より提供するVoLTEの技術をさらに高度化して、音声通話の特に高域を従来のVoLTEよりも聴きやすくしながらクリアな音声通話品質を確立するというもの。同社では「従来のVoLTEがAMラジオ相当なら、VoLTE HD+はFMラジオ相当」と説明している。対象機種はXperia X Performance、Galaxy S7 edge、AQUOS ZETAの3機種。端末がVoLTE HD+に対応するためには、新技術の「EVS(Enhanced Voice Services)」により圧縮された音声データをデコードするためのチップが組み込まれている必要があるため、旧来のVoLTE対応モデルがアップデートなどによりVoLTE HD+に対応することはできないようだ。

 発表会の壇上には、青山学院大学 教育人間科学部教授の重野純氏が登壇し、VoLTE HD+が人間の声によるコミュニケーションにもたらすメリットについて説明した。重野氏は「人間の会話において、声の高さや調子の強さが感情を伝える大きなファクターになっている。言葉の感情と音声の感情が矛盾した場合、人は声の感情を優先してコミュニケーションの内容を把握するもの。音声のみによるコミュニケーションにおいて、基音に対して高音域に含まれる倍音成分が豊かなほど音色が豊かに再現され、声の感情も伝わりやすい。微妙なニュアンスを聴き取るためには、高解像でクリアな高域の音声品質を伝えられることが大事。これらの条件を満たせば円滑なコミュニケーションにつながる」とした。
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《山本 敦》

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