東急電鉄、防犯カメラや3D式踏切障害物検知装置など489億円の設備投資 | RBB TODAY

東急電鉄、防犯カメラや3D式踏切障害物検知装置など489億円の設備投資

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昨年度から実施している車両内防犯カメラの設置を順次進めていく。2020年度までに同社が保有する全車両に防犯カメラを設置する予定(画像はプレスリリースより)
昨年度から実施している車両内防犯カメラの設置を順次進めていく。2020年度までに同社が保有する全車両に防犯カメラを設置する予定(画像はプレスリリースより) 全 4 枚
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 東京急行電鉄(東急電鉄)は13日、2016年度の鉄軌道事業設備投資計画を発表した。田園都市線の新型車両製造、3D式踏切障害物検知装置の整備、車内への防犯カメラの設置、ホームドア設置等の安全対策、駅改良工事など総額489億円の設備投資を実施する。

 2017年度の導入を目指し製造に着手する田園都市線の新型車両の特徴は、故障を予防するための監視システムの導入やブレーキシステムの変更によるブレーキ性能の向上など。この取り組みでさらなる安全性向上が図られた車両になるという。

 また、車両内のセキュリティレベル向上を目的に、昨年度から実施している車両内防犯カメラの設置も順次進めていく。2020年度までに同社が保有する全車両に防犯カメラを設置する予定だ。

 ホームの安全対策として設置を進めているホームドアについては、東横線の自由が丘駅、日吉駅、菊名駅(上り)、田園都市線の二子玉川駅、大井町線の中延駅など12駅で工事に着手する予定。ホームドア整備における課題となっていた、田園都市線の6ドア車両の4ドア車両への置き換えも順次進めていく。

 昨年度に東横線元住吉駅や田園都市線宮前平駅など5駅でホームドア供用を開始した結果、接触事故や不慮の事故などの輸送障害を合わせた2015年度の累計支障時分が2014年度から約25%低下するなど大きな効果を発揮。2020年までに東横線・田園都市線・大井町線全64駅のホームドア整備を目指す。

 踏切内での事故防止対策として、3D式踏切障害物検知装置を池上線の6か所に新設する。従来の光線式が線での異常検知だったのに対して、3D式は文字通り、立体的な検知となるため、障害物の大きさや位置などもより正確にとらえられるため、検知精度が高い。既に光線式を設置している箇所についても3D式へ更新し、鉄道運転事故・輸送障害の未然防止を図る。大規模地震で被害が甚大となる恐れのある高架橋柱については、今年度内に耐震補強工事が完了する予定だ。

 他にも駅改良工事として、渋谷駅のエスカレーター増設や菊名駅・用賀駅・雪が谷大塚駅のバリアフリー工事に着手。また東急線アプリなどによる配信情報を拡充し、運行見合わせなどの輸送障害情報や、駅の混雑状況が把握できる対象駅をさらに拡大するなど情報配信機能の強化を図っていく。

《防犯システム取材班/鷹野弘》

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