圏外でも映像送信できる警察・消防用途向け端末間通信技術
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
パブリックセーフティ領域といわれる警察や消防などで利用する公共LTE専用網(PS-LTE)での利用を想定した技術となる。
従来のLTEでは、最も高い伝送効率の通信経路を見つけることが困難という問題があった。同技術は基地局まで最も高速に通信可能な端末を圏内から検出して、その端末を介してネットワークに接続するものとなっている。
同社が行った大規模商業施設での災害救助活動を想定したシミュレーションの結果、圏外になりやすい屋内での端末の中で、高品質映像伝送が可能な端末割合が標準技術では45%に留まるところ、同技術を用いた場合は87%の端末が送信可能になったという。
現行の業務無線は音声通話が前提のため、映像送信ができるPS-LTEの需要は高まっている。大規模災害や事故状況を端末間で映像送信可能とすることで、的確な状況把握を迅速に行えることが期待されているとのこと。
《防犯システム取材班/小池明》
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