座るだけで体調把握!JUKIの安全運転支援システム
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日々起きる交通事故の原因はさまざまだが、今注目を集めているのが、運転手の体調を把握する技術の数々。運転手の疲労状況や健康面の異常を管理者側で把握することで、運行スケジュールを見直したり、無呼吸症候群などの検査を受けさせるなど、事前の対応が可能になる。
そうしたなか、工業用・家庭用ミシンのJUKIは、27日まで東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2016(WTP2016)」に、乗用車のシート開発のデルタツーリングが開発・製造した「体調ナビ ドライブリズムマスター」を出展した。
「体調ナビ ドライブリズムマスター」は、ドライバーズシートに脈動による音や振動を検知する非拘束センサーを取付け、多機能コントローラーと接続するだけというシンプルなもの。ダウンジャケットのような厚着をしていても測定可能で、測定される運転手には不快感や違和感を感じさせないという。
多機能コントローラーはセンサーからの情報を読み取り、体調の変化を脈動などの変化から読み取って顔のアイコンと音声、警告音などで状態を知らせてくれる。通常画面はキャラクターモードだが、体調MAPや履歴グラフなどに切り替えることもできる。
コントローラーを専用解析ソフト「ヒュータコ」をインストールしたパソコンなどに接続すれば、取得データの収集し、運転手の体調傾向、運行別の体調の推移、体調ナビ ドライブリズムマスターの判定履歴などを一括で解析・管理することも可能だ。
価格は、「体調ナビ ドライブリズムマスター」(センサーパッドも含む)が希望小売価格15万円(税別)、「ヒュータコ」が同5万円(税別)。
ちなみに同機は、平成27年度の国土交通省「事故防止対策支援推進事業」の対象製品に選出され、1社あたり80万円を上限に、経費の2分の1という補助金が出されていた。本年度に関してはまだ未定だが、昨年は取付まで終わった業者に支払われる仕組みになっており、7月1日~11月30日が申請期間だった。
《防犯システム取材班/梅田勝司》
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