MVNOの可能性を広げる?IIJ、“縛り”から開放された「フルMVNO」を2017年提供へ
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パソコン、乗用車、工作機器など、様々なモノに通信機能が組み込まれるIoTの時代が到来する。これまでなら出荷される国の通信環境にあわせたSIMカードが挿さるよう、機器を個別に開発する必要があった。しかしフルMVNOに対応した後は、機器にチップとしてSIMカードの機能を組み込むことで、IIJ側で必要に応じてアクティベーションをかけるなどして、情報をアップデートできるようになる。
このほか、1枚のSIMで国内外の通信サービスを低料金で提供できる「マルチカントリーMVNO」の提供も想定。またアプリとSIMを連携させることでNFC、フィンテック、マイナンバー連携といった分野に参入する(あるいはパートナー企業と協業する)という展開も考えている。
島上氏は「ヒトと機械がネットワークに接続する世界が広がっていく。移動通信が果たす役割が大きくなるなか、MVNOを提供するIIJでも世界を便利にするサービスを主体となって推進していきたい」と意欲的に話していた。
■MNOの縛り、このままでは戦えない
記者説明会の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。
--- これまで、他社ではフルMVNOに踏み切れなかった。
鈴木会長「我々としても急に実現できたわけではなく、レイヤ2接続できたときから構想していた。つまり検討を始めたのはかなり早い時期で、そこから長い議論を経ている。旧来のキャリアさんにできない自由度の高い、新しいネットワークインフラをつくり、アプリケーションやサービスを構築していく。費用面では大きな額が必要になった。正確な数字は申し上げられないが、十億円単位。それだけビジネスチャンスがあるということで、見合ったものを回収できると考えている」
このほか、1枚のSIMで国内外の通信サービスを低料金で提供できる「マルチカントリーMVNO」の提供も想定。またアプリとSIMを連携させることでNFC、フィンテック、マイナンバー連携といった分野に参入する(あるいはパートナー企業と協業する)という展開も考えている。
島上氏は「ヒトと機械がネットワークに接続する世界が広がっていく。移動通信が果たす役割が大きくなるなか、MVNOを提供するIIJでも世界を便利にするサービスを主体となって推進していきたい」と意欲的に話していた。
■MNOの縛り、このままでは戦えない
記者説明会の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。
--- これまで、他社ではフルMVNOに踏み切れなかった。
鈴木会長「我々としても急に実現できたわけではなく、レイヤ2接続できたときから構想していた。つまり検討を始めたのはかなり早い時期で、そこから長い議論を経ている。旧来のキャリアさんにできない自由度の高い、新しいネットワークインフラをつくり、アプリケーションやサービスを構築していく。費用面では大きな額が必要になった。正確な数字は申し上げられないが、十億円単位。それだけビジネスチャンスがあるということで、見合ったものを回収できると考えている」
《近藤謙太郎》
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