DeNAが仕掛けるプロバイダーとしての自動運転車ビジネスとは | RBB TODAY

DeNAが仕掛けるプロバイダーとしての自動運転車ビジネスとは

IT・デジタル エンタープライズ
DeNA システム本部 執行役員本部長 木村秀夫氏
DeNA システム本部 執行役員本部長 木村秀夫氏 全 2 枚
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 8月31日に都内で開催された「NISSAN×DeNA 車は、モノ<プロダクト>なのか、コト<サービス>なのか。当事者から見える風景を語る。」において、DeNA システム本部 執行役員本部長 木村秀夫氏は、同社のモビリティサービスに関するトークセッションを行った。

 DeNAといえばソーシャルゲームやEC、最近ではDNA検査、医療・ヘルスケア関係のビジネスまで幅広く事業を展開している。そのなかで最近話題になったのは、「ロボットタクシー」など自動運転カーによるビジネスだ。木村氏によれば、DeNAはエネルギー革命、情報化革命などにさらされる自動車をとりまく社会トレンドを「モータリゼーション2.0」と位置づけ、特に自動運転やコネクテッドカーに注目しているという。

 現在DeNAは、過疎地等で高齢者や買い物難民の対策として「ロボットタクシー」の事業を開始したり、制限エリアでの無人旅客輸送サービスの「ロボットシャトル」、物流サービスの「ロボネコヤマト」といったサービスを計画している。しかし「だからといって、DeNAは自動車を作ったり、売ったりすることはない」と木村氏は断言する。

 ロボットタクシーは、アプリで無人タクシーを手配し、目的地まで連れていってもらったらアプリで決済するという無人版Uberのようなサービス(実際Uberも無人サービスを研究している)だが、車両の開発や自動運転技術の部分はZMPという企業に任せている。ロボットシャトルについては、千葉県のショッピングモールでデモを兼ねた実証実験を行っているが、使用した車両はLIGIERというメーカが製造し、EASY MILEという会社が自動運転技術を実装したものだ。

 ロボネコヤマトは、ネット等で品物を注文すると、ロッカーを積んだ無人のトラック・バンが家の近くまで商品を運んできてくれるサービスだ。ロッカーはスマートフォンなどで解錠し、車から自分で品物を取り出す。こちらの車両体制は未定だが、DeNAが車両開発などを担当することはないそうだ。
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《中尾真二》

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