いよいよ新型iPhone発表!? “おサイフケータイ”化の現実味は
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いよいよ、Appleの新製品発表会は日本時間8日午前2時(現地時間7日午前10時)に迫った。例年通りいけば、今年も新型のiPhoneが登場することだろう。すでにさまざまなリーク情報が出揃っている印象だが、注目すべきトピックの1つは、日本市場におけるFelica(フェリカ)搭載を含む、電子決済関連の発表だ。
■iPhoneによる電子決済のこれまで
iPhoneには、2014年に発売したiPhone6/6 PlusからNFCチップが搭載され、電子決済サービス「Apple Pay」の運用が、各国でスタートしている。ただ、残念ながらご存知の通り、日本はこの限りではない。
日本は世界に先駆けて電子決済が発展した国の1つだ。街中では、何年も前からEdy(エディ)やSuica、nanacoなど、さまざまな電子決済サービスがコンビニエンスストアなどで利用可能であり、人々は各種カードやおサイフケータイなどで決済を済ませてきた。便利な文化ではあるのだが、「Apple Pay」のNFC規格はこれら決済サービスと異なるため、流通施設側が専用の決済端末を用意しなければならないという金銭的な負担面や、主要な金融業界との調整が折り合わず、現在の状況に至ったとの見方が強い。
そこにきて今年8月、複数の海外メディアが将来のiPhoneに、日本の独自規格ともいえるFelicaが搭載されると報じた。すでにAndroidスマートフォンを中心に、Felicaが搭載され、モバイルSuicaサービスを含むおサイフケータイが展開されているが、iPhoneユーザーの多くはその状況をうらやましく思ってきたにちがいない。
実際、ここ数年新型のiPhoneが登場するたびに、日本におけるApple Payの登場はいつなのかという議論が登場する。今年は早いうちから、年内にもサービスがスタートするのではないかという噂が出ており、先のFelica搭載とあわせて注目を集めている。
■日本でのiPhone人気、今後に不安も
世界各国と比較して、日本はiPhoneの普及率が高い状況にある。iPhoneばかりが売れているという事実は、Appleにとって日本が無視できない市場であることを意味するのだが、国内ではスマートフォンの普及自体がひと段落し、市場が飽和しつつあるのは知っての通りだ。
特に、総務省主導による、大手キャリアの2年縛り撤廃や、MVNOサービスの普及による格安スマートフォンの売れ行き好調は、今後、iPhoneの売れ行きに大きな影響を及ぼすことだろう。Appleとしては、そんな状況を打開すべく新たな策を練っていることが予想される。
Appleにとって、日本におけるiPhoneの“モバイルSuica”対応および“おサイフケータイ”化 は、一種の隠し球と言え、この機能さえつければ売れると分かっていながら、あえてこれまで搭載してこなかったという見方が強い。
人々はキャッシュレスの便利さを十分に認識しているからこそ、先のようなコンビニエンスストアの状況があるわけだが、特に多くのユーザーが、毎日電車をはじめとした公共交通で通勤をするという実情において、iPhoneと乗車券機能の融合は期待されているにちがいない。
最近では、サードパーティ製の手帳型ケースが市民権を得はじめているが、やはり見た目のスマートさや、複数カードの干渉問題を考えれば、iPhoneへのFelicaチップ搭載こそが望ましい姿である。
■iPhoneのFelica搭載がもたらすインパクト
Suicaの登場から15年が過ぎ、その発行枚数は5,000万枚を超えた。2013年3月からは交通系ICカードの全国相互利用がはじまり、その利便性は増すばかりだ。
■iPhoneによる電子決済のこれまで
iPhoneには、2014年に発売したiPhone6/6 PlusからNFCチップが搭載され、電子決済サービス「Apple Pay」の運用が、各国でスタートしている。ただ、残念ながらご存知の通り、日本はこの限りではない。
日本は世界に先駆けて電子決済が発展した国の1つだ。街中では、何年も前からEdy(エディ)やSuica、nanacoなど、さまざまな電子決済サービスがコンビニエンスストアなどで利用可能であり、人々は各種カードやおサイフケータイなどで決済を済ませてきた。便利な文化ではあるのだが、「Apple Pay」のNFC規格はこれら決済サービスと異なるため、流通施設側が専用の決済端末を用意しなければならないという金銭的な負担面や、主要な金融業界との調整が折り合わず、現在の状況に至ったとの見方が強い。
そこにきて今年8月、複数の海外メディアが将来のiPhoneに、日本の独自規格ともいえるFelicaが搭載されると報じた。すでにAndroidスマートフォンを中心に、Felicaが搭載され、モバイルSuicaサービスを含むおサイフケータイが展開されているが、iPhoneユーザーの多くはその状況をうらやましく思ってきたにちがいない。
実際、ここ数年新型のiPhoneが登場するたびに、日本におけるApple Payの登場はいつなのかという議論が登場する。今年は早いうちから、年内にもサービスがスタートするのではないかという噂が出ており、先のFelica搭載とあわせて注目を集めている。
■日本でのiPhone人気、今後に不安も
世界各国と比較して、日本はiPhoneの普及率が高い状況にある。iPhoneばかりが売れているという事実は、Appleにとって日本が無視できない市場であることを意味するのだが、国内ではスマートフォンの普及自体がひと段落し、市場が飽和しつつあるのは知っての通りだ。
特に、総務省主導による、大手キャリアの2年縛り撤廃や、MVNOサービスの普及による格安スマートフォンの売れ行き好調は、今後、iPhoneの売れ行きに大きな影響を及ぼすことだろう。Appleとしては、そんな状況を打開すべく新たな策を練っていることが予想される。
Appleにとって、日本におけるiPhoneの“モバイルSuica”対応および“おサイフケータイ”化 は、一種の隠し球と言え、この機能さえつければ売れると分かっていながら、あえてこれまで搭載してこなかったという見方が強い。
人々はキャッシュレスの便利さを十分に認識しているからこそ、先のようなコンビニエンスストアの状況があるわけだが、特に多くのユーザーが、毎日電車をはじめとした公共交通で通勤をするという実情において、iPhoneと乗車券機能の融合は期待されているにちがいない。
最近では、サードパーティ製の手帳型ケースが市民権を得はじめているが、やはり見た目のスマートさや、複数カードの干渉問題を考えれば、iPhoneへのFelicaチップ搭載こそが望ましい姿である。
■iPhoneのFelica搭載がもたらすインパクト
Suicaの登場から15年が過ぎ、その発行枚数は5,000万枚を超えた。2013年3月からは交通系ICカードの全国相互利用がはじまり、その利便性は増すばかりだ。
《KT》
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