路線内や駅構内の混雑状況を把握し、効果的な対策に役立てるためのシステムで、ソフトウェア単体で導入可能。アナログ監視カメラ・ネットワークカメラといった既設の設備やシステムを活用し、人の流れを分析・見える化することができる。
同システムを活用し、東急電鉄が10月に正式サービスを開始した「駅視-vision(エキシビジョン)」では、駅構内に設置されているカメラの映像を元にした映像を利用者向けに一般公開。スマートフォンで駅構内の混雑度をリアルタイムに確認することができる。
なお「駅視-vision」で配信される映像は、日立の画像データ加工技術により映像に映る一人一人の画像を人型のアイコン画像に置換して表示することで、混雑状況を分かりやすく見える化しつつ、プライバシーにも配慮した形となっている。ちなみに「駅視-vision」では、動いている人は青色のアイコン、止まっている人は黄色のアイコンで表示される。
同システムにより、例えばダイヤの乱れなどでホーム上が人で溢れかえっているような場合、駅員が列車の乗車率などと合わせて、次の電車が空いている旨を早い段階で利用者に通知し、混雑を緩和させるといったことが可能だ。また、日本とは異なる鉄道運行を行う海外の場合は、混雑度を考慮し自動でダイヤを変えるといった活用も考えられるという。
【「駅視-vision」のデモ】