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【座談会】愛犬の健やかフードライフを考える……長生きを支える食事選びの秘訣とは?

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■気になるペットフードメーカーの品質管理への意識

【小板】飼い主の方々の中には、ペットフードの品質をどのようにチェックすれば良いのか迷っている方も多いと思います。ロイヤルカナンでは、フードの品質管理をどのように行っていますか。原材料については飼い主が特に気を配っているポイントだと思いますが、一方ではその細かな情報をチェックすることは難しい現状があります。

【山本】ロイヤルカナンではペットフードの原材料は供給元のレベルから細かく把握しながら、同時に製品をつくる工程、パッケージングをして物流ラインに乗せるまで、要所に厳しいチェック項目を設けながらトータルの品質管理を徹底しています。原材料については、ロイヤルカナンが求める品質基準を満たす認定サプライヤーのみから調達しています。入荷した原材料も、加工前に当社の厳しい品質管理基準に合わせた検査を徹底し、基準に合わない原材料は受け入れません。また販売後に万が一の事態が発生した場合も、商品パッケージに記載されているロットナンバーにヒモ付けて、原材料から工程の細かい部分まで、どこに問題があったのかを素早く把握できるよう100%トレーサビリティ(追跡性)を実現しています。

【青山】商品を輸送する際の品質管理も徹底されているのでしょうか。

【山本】もちろん物流の品質管理にも細心の注意を払っています。商品パッケージの内側はアルミ蒸着として、窒素を注入して密封しています。窒素を入れる理由はフードの酸化を防ぐためです。ドライフードには酸化防止剤も使用しています。

【青山】酸化防止剤はペットの体に悪い影響を与えるものという考え方もあるようですが。

【山本】多くの飼い主の皆様からお問い合わせをいただく所なのですが、適切な量を使用している限り、酸化防止剤はペットの体に悪い影響を与えるものではありません。もしも酸化が始まった食べ物を体内に取り込んでしまうと、ペットの体の中で酸化が進んで病気の原因となってしまいます。だからむしろ、適切に酸化防止剤をフードに使用することはペットの健康を保つために良い効果をもたらします。ひとつフードの保管方法について説明を補足させていただくと、ドライフードを冷蔵庫で保管することは避けてほしいと思います。なぜなら冷蔵庫から取り出した時の温度差で、カビが発生する原因にもなる結露が発生してしまうからです。

【参考】※ペットフードの品質と安心・安全(ロイヤルカナン)

■旅先でペットと過ごす際の上手な食事管理

【小板】ペットの健康管理に気を配る飼い主が増えて、愛犬の生活も変わってきました。フード以外にも、旅行する機会の多いペットが健康を保つためにはどんなことが必要になると青山さんは考えていますか。青山さんはお仕事で愛犬と旅に出かける機会も多いと思います。旅先でペットフードに気をつけていることなどがあれば、ぜひ教えて下さい。

【青山】そうですね、私は毎月1~2回、愛犬と一緒に2泊3日前後の旅に出かけていますが、愛犬の食事はなるべく食べ慣れているものを回数分持参して与えるようにしています。自宅ではベースのドライフードを食べやすくするために、調理した鶏肉のささみなどをトッピングすることもあります。旅先では旅館が用意している柔らかいペットフードを持参したドライフードの上にトッピングすることもあります。

【山本】旅行の時にも、ふだんから愛犬が食べ慣れているものを基本食にしてあげることはとても良いと思います。特に旅慣れていないペットの場合は、環境が少しでも変わるとストレスを感じてしまうものなので、例えば食器はいつも使っているものを持ち込んで与えるだけでも良い効果があります。もし同じ食器を持っていくのが大変という場合は、サイズが小さくても構わないので、ステンレスや陶器など素材を揃えてあげるだけでも良いと思います。また、旅先でもできる限りいつもの時間に食事をあげてほしいと思います。

【小板】食事のほかにも、例えばペットにとって快適な車中での過ごし方などで気をつかっていることはありますか。

【青山】そうですね、いまペットにやさしい車のデザインについても注目しています。例えばわが家では、夏の暑い時期に愛犬と旅に出かける際は、車の後方ラゲージルームにふたりを乗せて出かけています。一般的な車の場合、エアコンの温度を計測するためのセンサーがダッシュボードの吹き出し口に付いていることが多いので、飼い主が寒いと感じて温度を上げると、まだラゲージルームはとても暑かったということもよくあります。そのため、わが家の車にはラゲージルームにも温度を計るセンサーを付けています。例えばラゲージルームの側にもエアコンの吹き出し口を設けるなど、愛犬との時間を過ごしやすい車のデザインが、いま求められていると感じます。現在、私はある国内の自動車メーカーとコラボレーションして、愛犬のための理想的なデザインと機能を備えた車を開発しています。近くお披露目できる機会をぜひご期待ください。

【小板】家の中だけでなく、車の中にも愛犬の視点に立った「暮らしやすさ」が追求されていくことで、ますます人とペットの距離が近づくかもしれないですね。本日はありがとうございました。

※座談会場所の協力:東京・世田谷区の「KOMAICHI&CAFE」。http://www.komaichi.com/
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《RBB TODAY》

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