R11sは約5.5インチ相当の本体サイズに、約6インチ(2160×1080/18対9)の広いディスプレイを搭載した。背面は両サイドに向かって緩やかにカーブが付けられていて、薄型なので持ちやすい。本日の記者会見の会場に展示された実機に触れてみたところ、片手持ちでの操作も何とかこなせた。本体のフロント側はハードキーを廃して、指紋認証センサーは背面に設けている。いま流行の“全画面ディスプレイ”のスマホに近いデザインと言えそうだ。
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プロセッサーは先述の通り、クアルコムが開発したSnapdragon 660シリーズとして、4GBのRAMを合わせて搭載している。基幹システムは同社が独自に名付けた「ColorOS」の最新バージョン3.2を搭載しているが、ベースはAndroid 7.1。Google Playストアで配信されているアプリが普通に使える。内蔵ストレージは64GB。
SIMカードスロットは2基設けたデュアル仕様。FDD/TD-LTEの広いモバイルネットワークをカバーしている。Wi-Fiは11a/b/g/n/ac対応。NFC機能は搭載してない。
なおイヤホンジャックは本体の上部に搭載している。オーディオ・ビジュアルブランドとしてのOPPOを良く知っている方は本機の音質も気になるところかもしれないが、R11sはハイレゾオーディオ再生非対応だ。
■日本のファンに響くスマホをつくる
本日の記者発表会にはOPPO Japanの代表取締役であるトウ(登におおざと)宇辰氏が登壇。ブランドの誕生から今日まで、OPPOが培ってきた製品開発のノウハウを活かしながら、日本のモバイルユーザーの声にも真摯に耳を傾けて「高品位かつ高機能」なスマホを届けていきたいと意気込みを語った。日本法人であるOPPO Japanは約9割のスタッフが日本人。これまでに製品を展開してきた世界中の30を超える市場で成功してきた理由のひとつには「丁寧な市場調査を行ってきたこと」があるとして、日本でも同じくユーザーに必要とされる製品を作っていきたいと述べた。

OPPO Japanの取締役である河野謙三氏も、壇上で「常に最高品質の製品を、お客様のニーズに応えてながら提供していくことがOPPO使命」としながら、これまでに世界中のユーザーから支持を得てきた「デザイン/バッテリー/カメラ」の3つの要素をさらに研ぎ澄ませていきたいとコメントした。さらにOPPOのスマホについては822にも及ぶ構造設計基準項目を設け、153の品質テストをクリアしたユニットだけを出荷していると紹介。中国、インドネシア、インド、アルジェリアに構える拠点で厳しい管理のもと生産を行っている。今後も5GやAIなど、モバイル市場のイノベーションを積極的に取り込んだ端末を開発していきたいとしながら、R11sを皮切りとした日本市場での飛躍を誓った。