俵万智、大ヒット「サラダ記念日」は「鶏の唐揚げ記念日」だったことを告白 | RBB TODAY

俵万智、大ヒット「サラダ記念日」は「鶏の唐揚げ記念日」だったことを告白

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 歌人・俵万智が5月8日、自身のTwitterを更新。31年前(1987年)のこの日、初の歌集『サラダ記念日』が発売されたことをつぶやいた。

 「この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日」。この短歌が表題に使われた同歌集は200万部のベストセラーに。年末の「新語・流行語大賞」では新語部門・表現賞に選出。さらに映画『男はつらいよ』の40作目として、彼女の短歌をモチーフにした「寅次郎サラダ記念日」が公開されるなど社会現象を巻き起こした。

 だがその創作秘話について俵は、12日朝に放送された『サタデープラス』(TBS系)に出演し、実は「サラダ」ではなく「鶏の唐揚げ」だったことを告白している。

 俵によれば、かつて恋人と野球観戦に行った際、手作り弁当の中に入れたカレー味の鶏の唐揚げが彼に好評だったことから、「今日は記念日だ」と思い、その気持ちを歌に詠もうとしたという。

 だが「鶏の唐揚げではヘビーすぎる」と感じた俵は、メインよりサブが美味しいほうが記念日にすることに意義があると考え、「サラダ記念日」にしたと語った。

 また「7月6日」という日付も事実とは異なるとし、実際に野球観戦をしたのは「もうちょっと早い季節だった気がする」と振り返った。

 その上で俵は、「サラダ記念日を何月何日にするかっていう制定作業に入るわけなんですけれども」と切り出し、まずは野菜に元気が出てくる季節として“初夏”を思い浮かべ、その上で、「7月」の「し」の字が「サラダ」の「サ」という字と同じS音で響きあい、爽やかになるという理由で「7月」に決定。

 続いて「日にち」として、七夕である「7日」も考えたが、なんでもない日が記念日になるという見解のもと、「その前日ぐらいが良い」として、「7月6日と相成りました」と話した。

 俵は当時のブームについて「乗っかってましたね」と素直に白状したが、「短歌は事実を人に届けるものではなく、心が感じたその思いをいかに言葉で的確に伝えるか」と主張。「心のリアルのために、言葉を選ぶ」と話していた。

 なおこの時の創作秘話は、2014年7月に自身がアップしたTwitter上でも詳しく公表されている。

《杉山実》

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