【ワンコとお出かけ Vol.22(特別編)】ロイヤルカナン韓国新工場を取材した | RBB TODAY

【ワンコとお出かけ Vol.22(特別編)】ロイヤルカナン韓国新工場を取材した

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【ワンコとお出かけ Vol.22(特別編)】ロイヤルカナン韓国新工場を取材した
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ロイヤルカナンと言えば、プレミアムペットフードと食事療法食で知名度が高いメーカー。そのロイヤルカナンが世界で15番目となる最新鋭の製造工場を韓国に建設、9月10日に新工場で開設式典を行うとのことで、取材に行ってきました。

ペット好きであれば、ロイヤルカナンの名前は聞いたことが有ると思いますが、1968年に南フランスで誕生、今年で50年の歴史を持つグローバルカンパニーです。現在、日本をはじめ世界93ヵ国で200種類以上の製品を展開しています。

今回、ロイヤルカナンの商品の特徴は何か?また、なぜ韓国に工場なのか?といったところを中心に見てきました。

ソウルのカンナム区にある水西駅から高速鉄道SRTに乗り、200kmほど南の益山駅に向かいます。



初めてSRTに乗りましが、駅には改札が無く、駅員による乗車券のチェックも無いのが不思議な感覚。



益山駅からバスに乗りのどかな田園地帯を過ぎると、広大な敷地に立つ白亜のロイヤルカナン キムジェ工場に到着します。

キムジェ工場は、アジア太平洋地域を主力供給先とする初めての拠点で、敷地面積は10万平方メートル。76億円を投資し、2018年9月に稼働を開始する最新鋭の工場です。

完成した工場建屋もかなり大きいですが、広大な敷地で拡張の余地がありそうです。





工場のロビーに入ると、ロイヤルカナンの歴史やブランドコンセプト、グローバルなアクティビティ等が詳細に展示されており、ロイヤルカナン ジャポンの山本俊之社長が説明をしてくれました。



ロイヤルカナンのビジネスは過去20年でグローバルに成長、特にアジア太平洋地区では高い需要の伸びが見込まれています。日本でもペットの家族化、高齢化などにより、ペットの健康に対する意識が向上。高品質な製品を安定的に供給することが求められており、ロイヤルカナン製品の需要は伸びているようです。他のアジア・太平洋地域、特に経済成長が著しい新興国で、ペットフード市場は拡大、2017 年は前年比 8%増となっています。
アジア・太平洋地域に限らず、ロイヤルカナン製品の需要は世界的に増加しており、安定的に製品を供給することが鍵になっているそうです。



高い品質や栄養バランスとあわせ、ロイヤルカナンの特徴はドライフードのキブル(粒)の形状に多くの種類が有ることです。話を伺う前は何でこんなに多くの形状が必要なのか疑問でした。



これは、ペットの種類やサイズにより、顎の長さ、食べる速度、消化、好み等で形状や密度を変えているとのこと。


また、年齢・サイズ、ライフスタイル、健康状態などにより200種以上の製品をワールドワイドに展開。ここまでのコダワリとスケール、ちょっと驚きです。

ロイヤルカナン フランスのペットセンターでは40種の犬と20種の猫を180頭ずつ、またアメリカのペットセンターでは25種の犬と17種の猫を220頭ずつ飼育。犬と猫の多種多様なニーズに合わせ、観察と研究開発に貢献しているそうです。

下の画像は工場内に掲げられていたパネルで、ロイヤルカナンは2002年にマース社の傘下に入り、より発展してきました。マース社はペディグリー、シーザー等のペットケア製品や、m&m、スニッカーズ等のチョコレート製品を製造しているアメリカの大手食品会社です。

工場の入り口には、ロイヤルカナンの創設者、獣医師ジャン カタリーの画像が。当時ジャーマンシェパードには、皮膚疾患が多かったのですが、この原因が人の食事の残り物を食べていることだと考えた彼は、試行錯誤の末ドッグフードを開発。それがロイヤルカナンの始まりだそうです。

いよいよ工場見学ですが、最新鋭設備ということで残念ながら撮影は一切NG。画像はありませんが、印象的なところは……

・最新のクリーニングタワー(原材料クリーニング設備)を設置、工場内に貯蔵する前に全ての原材料から異物を除去
・異なる製品の混入防止のため、ベルトやチェーンコンベアを使わない新しいパッキングシステムを採用
・原材料の粒子を超微細にする最新技術を導入
・世界共通のロイヤルカナン品質基準を設定、フランス本社での厳しい品質検査の後に出荷・・・等々

工場見学の後は、特設会場で開所式典です。広い会場には、約200名の各地域の招待客が。



式典の終了後、日本のメディア向けグループインタビューが行われました。





(左から韓国工場 工場長のマーク・ワン氏、ロイヤルカナン アジア太平洋地域リージョナル・プレジデントのシルビア・バーベリー氏、ロイヤルカナン ジャポン合同会社 社長の山本 俊之氏、韓国工場 品質・安全マネージャーのアマル・シャフィキ氏)

主なQ&Aは以下の通り。

【記者】アジア太平洋地域の拠点として、なぜ韓国に最新工場を開設したのですか?
【シルビア・バーベリー氏】インフラ、原材料の品質、輸出時の各国へのアクセス等が非常に良いため、韓国に決定しました。
【記者】韓国新工場で新商品を製造しますか?
【シルビア・バーベリー氏】新商品の予定は現在ありませんが、この地域に適したフードの配合にするなど、フランス本社と連携しながら開発する可能性はあります。
【記者】日本向け商品の計画を教えてください。
【山本俊之社長】日本市場向けには、犬用食事療法食「満腹感サポート ドライ」(1kg, 3kg, 8kg)がこの新工場で生産されます。フランス本社での品質検査を経て、2018 年第 4 四半期に製造が開始される予定です。その後の商品投入についてはフランスでの品質検査を進めながらになります。
【記者】韓国工場の商品の仕向地はどこになりますか?
【シルビア・バーベリー氏】20%が韓国向け、80%が日本を含むアジア太平洋地域向け輸出になります。中国工場の商品は中国国内のみになります。
【記者】多品種の商品を同じラインで生産するのですか?
【アマル・シャフィキ氏】ロイヤルカナンの基準に沿ってラインの洗浄後、複数の商品を生産しています。特に低アレルギーの材料については徹底した洗浄を実施しています。



インタビューで全てのスケジュールが終了、高速鉄道KTXでソウルに移動して翌日無事に帰国しました。



(追伸)我が家のハッピー(コーギーとパピヨンのミックス犬、9kg)が月齢で10ヶ月になり、1ヶ月ほど前から大人用のフードに切り替えました。





(取材協力:ロイヤルカナン)

《RBB TODAY》

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