Netflix、「パシフィック・リム」や「虫籠のカガステル」含む5作の新作アニメ発表

　映像配信サービス「Netflix」は、シンガポールで11月8日に開催されたコンテンツラインナップを紹介するアジア初のイベント「See What's Next: Asia」で、新作アニメとして、大ヒット映画のアニメ化「パシフィック・リム」など、計5作品を発表した。

　同イベントでは、アジア発のエンターテインメントを提供することに、より一層注力していくことが発表。製作が発表された「パシフィック・リム」シリーズでは、KAIJUとイェーガーの壮大な戦いが描かれる。物語は、実写映画版1・2作目をベースに繰り広げられ、失踪した両親を探すべく、敵陣で錆びれたイェーガーを操縦することを余儀なくされた10代の少年と妹が中心に描かれる。

　また、「オルタード・カーボン」は、Netflixオリジナルの実写SFシリーズ（スカイダンス・テレビジョンがシーズン2製作中）と同一の世界観で展開。物語の中で語られる神話の新しい側面が発見されていく。

　日本発のコンテンツからは、人気コミック「虫籠のカガステル」「弥助」のアニメ化が決定。「虫籠のカガステル」シリーズは、21世紀末、人が巨大な虫になる奇病「カガステル」が発症するストーリー。“虫（カガステル）”は理性を失い、人を襲う。だが世界的に“虫”の「駆除」が認められたのは、世界人口の三分の二が喰い殺された後だった。カガステル発生から30年後の西暦2125年、人殺しと言われる無情な「駆除屋」の青年キドウは、“虫”の巣窟である“虫籠”に近い黄砂の地で絶命寸前の男を発見し、彼の娘を託される。その娘の名は、イリ。父の死の悲しみに打ちひしがれ動こうとしないイリの頬を叩くキドウ。この出会いが二人を、世界を変える。

　「YASUKE（原題）」シリーズの舞台は、メカと魔法の入り混じる群雄割拠の戦国時代。一度は隠居の身となった浪人が、邪悪な力によって命を狙われる不思議な子供を運ぶため、再び刀を取る。キース・スタンフィールドが、主人公・弥助（織田信長の家臣であったアフリカ出身の侍がモデル）の声をつとめる。

　さらに、フィリピン発のグラフィック・ノベル「TRESE」の製作も決定。同作はバジェッテ・タン、カジョ・バルディッシモ作のフィリピン発の同名グラフィック小説をベースに制作。フィリピンに伝わる伝説の生物が人間のあいだに身を潜め暮らすマニラで、アレクサンドラ・トレースは邪悪な生き物がうごめく裏社会と対峙する。