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【対談】『THE AI 3rd』開幕直前!~AIバブルの次を知る~

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【対談】『THE AI 3rd』開幕直前!~AIバブルの次を知る~ 全 5 枚
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■人気の講演は?



---小板 どのような講演が人気なのですか?

---飯野 AIを開発している企業の講演も人気なのですが、どちらかというとAIを導入した企業の講演の方が人気かもしれません。

---小板 皆さん、何を期待しているんですか?

---飯野 AIを導入するにあたっての壁とか、導入した人にしか分からないことって結構あるんですよね。「AIをやりたいんです」って言った時に、上司をどう説得したのかとか、AIに詳しくない人たちがどうAIに向きあってやってきたのかというストーリーとか、その組織作りとかは、企業さんにしか話せないので、結構そこは人気があります。

---小板 AIを入れそうにない老舗の企業が導入しているケースはありますか?

---飯野 マイクロソフト製品のユーザーで、ゑびやさんっていう伊勢にある創業100年の飲食の会社があるんですけど、そこがいろいろやられています。

400種類ものデータを照らし合わせて、どのくらいお客さんが今日来るのかみたいなところを予測した時に、9割くらい当たったという話なんです。ピークタイムにお客さんがどのくらい来るかっていうのが分かると、仕入れ量が分かって、いわゆるロスがかなり少なって利益率が上がったり、あとはディスプレイ的に買われるか買われないかみたいなところを画像認識で定量的に評価して、こういうディスプレイにしたらもうちょっと売れるようになるかとか、こういうのは売りにくいとか。結構面白いことをやられていますね。前回2回目で、マイクロソフトさんがゑびやさんの事例を話してくださって、記事も書かせていただいたんですけど、それは弊社の記事の中でも結構伸びました。

 ゑびやさんの事例からも分かると思うんですけど、いろんな企業の方が「AIを使え」って上からトップダウンで言われて、どうしようって迷われているなかで、今の業務を分析した時に、どこがいけてなくて、どこが直ったらハッピーかなって考える能力が、これからは大事だなと思います。そこの勘所を知るという意味でも、いろいろなメディアの情報を見たり、本を読んだり、弊社のイベントに来ていただくことも有用になると思いますね。

 AIを使える人と使えない人というのは、ITを使える人と使えない人みたいに、だいぶリテラシーの差がそれこそ年収に跳ね上がったり、これからどれだけ幸せになれるかというところに返ってくると思うので。AIだからって難しいことは特になくて、今イケていないところはどこなのか、どこがどう直ったらハッピーかというのを、愚直に考えるのが大事だと思います。

---小板 AIはベンチャーが取り組むイメージがありますが、老舗企業が取り組んでいる事例もあるんですね。

---飯野 結構、企業名×AIで検索すると、ほぼほぼ(検索結果が)出るんですよ。これびっくりするんですけど、大きな企業であればあるほど何かやらないといけないという思いが強くて、そういう企業こそ取り組んでいらっしゃいます。

---小板  そういう事例は今度のイベントでも人気を集めそうですね。

「THE AI 3rd」は2月13日に開催予定。今回は主催企業である株式会社レッジが運営するAI特化型メディア「Ledge.ai」の編集長・飯野希氏。(敬称略)に話を聞いた。RBB TODAYでは、同イベントの講演からいくつかを記事として紹介する予定だ。
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《RBB TODAY》

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