現役秘書100名が集まる手土産品評会を覗いてみた | RBB TODAY

現役秘書100名が集まる手土産品評会を覗いてみた

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「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」
「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」 全 4 枚
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 3月上旬、都内に企業の現役秘書約100名が集まった。全国から集まった手土産を評価するためだ。

 「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」……この品評会は年に数回開催され、今回はその一回目だった。主催はぐるなび。一般のぐるなびユーザーのなかには知らない人も多いかもしれないが、同社が運営する秘書たちのためのサポートサイトに「こちら秘書室」という会員サイトがある。ここの秘書たちがビジネス目線で商品を評価するもので、秘書にとっては新し商品情報の入手に役立ちつ。一方でその秘書の評価は店側にフィードバックされ、商品開発に役立てられる。正直、このような品評会が年に数回も開催されているのは驚きだった。編集部では今回、この品評会を取材して現役秘書の声を拾い、秘書ならではの視点を探ってみた。

「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」

「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」

 会場には21品の手土産が並び、ショップ・レストランの担当者が説明にあたっていた。一通り試食したり説明を聞いた後、秘書たちはテーブルについて評価シートにコメントを書き込む。

 普段、多くの人は……少なくとも筆者は、秘書がどんな思いで手土産を選んでいるかは知らない。そこで評価シートに一生懸命評価を書き込んでいる現役秘書にちょっとだけ話を聞いてみた。

 まず、秘書が手土産として商品を選ぶ際には様々なシーンを想定しなければいけないという。会食の後に渡すものなのか?会社に持ち帰って部署で食べてもらうものなのか?相手が単身赴任なのか?家族構成は?……。品評会に何度か出席しているというベテラン風の秘書は「今や女性がお茶汲みする時代ではないです。会社に手土産を持ち帰ってもらったときに、仕事の手をとめてわざわざ商品を切り分けるのは面倒ですし、皿も用意しなければいけないとなると“え~っ”と敬遠されてしまいます。あとボロボロこぼれやすい商品も嫌われます」と話してくれた。確かに、お皿や包丁の手配や切り分けで困った経験をした人もいるだろう。

「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」

「接待の手土産セレクション 2020 第1回品評会」

 包装は?との問いには「すっごい重要ですね」と強調。「男性は大きなバックをお持ちなので、幅広のものだと両手に持つ形になり、荷物になってしまってりしてイヤがられます。逆に横幅なんだけど大きさがコンパクトすぎるものも、わざわざ持ってきた感がでてしまって……」。考えればわかる簡単なことだが、気遣いがみてとれる。出張でやってきた人にはかさばるものは厳禁だという。

 また別の秘書は次のように話す。「相手の家族構成も考慮しなければ」と。「単身赴任の方に日持ちしないものを差し上げても食べきれなかったりするので、分かる限るは家族構成をうかがったりしますね。女性が多いということなら奥様や娘さんに喜ばれるもの、例えば焼き菓子とか甘いものを選ぶようにしてます」。

 手土産を会話のきっかけにしたいというケースも多い。そのためエピソードがあるものが喜ばれたりもする。「今日なんかはパウンドケーキ縦に入れてるお店があったんですけども、あれはすごい斬新で、うちのボスおしゃれで飛びつくと思います」。自分の出身地や地元の手土産で話題わお広げることはよくあるが、邪魔にならない発想の新しさも会話を広げるのには役に立つという秘書も多い。

 ある秘書は手土産をゴルフでいうところのティーアップと表現。「打ちやすくするだけのものでしかないんですけど、気持ちよくいけるかどうかのクッション材としてはすごく重要です」と話していた。

 次回はこの品評会に出品されていた商品を紹介する。

《RBB TODAY》

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