気になり中を覗いてみると、その製品は“いろいろ切れるのに手は切れない”がキャッチコピーの新型のカッターなのだという。


通常カッターは先端に鋭利な刃が付いており、子供などが誤って手を滑らせてしまうと非常に危ない。ところがこの新型カッター「スマートロールカッター」は、先端の刃の部分が「超小型ローラー」になっており、まるでピザカッターのように前後にくるくる回すことで、直線でも曲線でも自由自在に素材が切れるのだ。


実演では、セット売りとなっている下敷きの上で、折り紙やティッシュ、フェルト、スポンジ、シールやプチプチなどのビニール素材を自在に切ったり、タイルやガラスなどの硬い素材もサクッと切り込みを入れて、割ることができた。

刃の部分は「硬度9タングステン」という素材を使っており、硬度10のダイヤモンドでも切らない限り、刃の交換は不要で長く使うことができる。鉛筆を持つ要領で持って使える細身のタイプで、持ち手のグリップを回せば、右利き・左利き関係なく使える「両利き対応機能」付きだ。
そして、気になるのは「本当に手が切れないのか?!」ということ。さっそく手の上でローラーを転がしてみると、痛くも痒くもない。実演販売を行っている株式会社キャムズの広瀬充優さんに話を聞くと「『硬い物で硬い物を切る』という理論に基づき、硬い専用下敷きを敷いて使うことで切れる仕組みになっているため、柔らかい手のひらでは切れないのです」とのことで、手のひらや手の甲、頬の上でもロールを転がして見せてくれた(※公式HPによると、頭部や膝などの骨が出っ張っている部分には絶対に当てないで下さいとのこと)。
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
思えば、穴あけパンチやホッチキスなど、様々な文具が時代とともに進化する中、カッターだけは幼少期の頃に工作でおっかながりながら使った“昭和時代のスタイル”をとどめていたように思う。
同商品はオフィスやDIY用途のほか、子供も学校などで安心して使いやすく“カッター新時代”の幕開けを予感させるものだった。