素材は切れるのに手は切れない!? 刃がくるくる転がる“新感覚のカッター” | RBB TODAY

素材は切れるのに手は切れない!? 刃がくるくる転がる“新感覚のカッター”

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ハート形や丸形などのカーブも簡単【撮影:小宮山あきの】
ハート形や丸形などのカーブも簡単【撮影:小宮山あきの】 全 10 枚
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 「第30回 国際 文具・紙製品展ISOT」が26日から28日まで、都内の国際展示場にて開幕している。会場を歩いていると、ひと際人だかりができているブースを発見。

 気になり中を覗いてみると、その製品は“いろいろ切れるのに手は切れない”がキャッチコピーの新型のカッターなのだという。

全6色の「スマートロールカッター」(2,400円 税別)と、ガラス・タイルを切った後に面取りができる「ロールカッター シャープナー付き」(3900円 税別)【撮影:小宮山あきの】

スポンジもころころするだけで自在にカッティング【撮影:小宮山あきの】

 通常カッターは先端に鋭利な刃が付いており、子供などが誤って手を滑らせてしまうと非常に危ない。ところがこの新型カッター「スマートロールカッター」は、先端の刃の部分が「超小型ローラー」になっており、まるでピザカッターのように前後にくるくる回すことで、直線でも曲線でも自由自在に素材が切れるのだ。

従来のカッターではティッシュを切るときにたるみがでるが、同商品ならスムーズ【撮影:小宮山あきの】

タイルに切り込みを入れ、下に割り箸を置き上から押すときれいに割れた【撮影:小宮山あきの】

 実演では、セット売りとなっている下敷きの上で、折り紙やティッシュ、フェルト、スポンジ、シールやプチプチなどのビニール素材を自在に切ったり、タイルやガラスなどの硬い素材もサクッと切り込みを入れて、割ることができた。

「頬っぺただって切れません」と頬をころころする実演販売の広瀬さん【撮影:小宮山あきの】

 刃の部分は「硬度9タングステン」という素材を使っており、硬度10のダイヤモンドでも切らない限り、刃の交換は不要で長く使うことができる。鉛筆を持つ要領で持って使える細身のタイプで、持ち手のグリップを回せば、右利き・左利き関係なく使える「両利き対応機能」付きだ。

 そして、気になるのは「本当に手が切れないのか?!」ということ。さっそく手の上でローラーを転がしてみると、痛くも痒くもない。実演販売を行っている株式会社キャムズの広瀬充優さんに話を聞くと「『硬い物で硬い物を切る』という理論に基づき、硬い専用下敷きを敷いて使うことで切れる仕組みになっているため、柔らかい手のひらでは切れないのです」とのことで、手のひらや手の甲、頬の上でもロールを転がして見せてくれた(※公式HPによると、頭部や膝などの骨が出っ張っている部分には絶対に当てないで下さいとのこと)。

使い方は鉛筆のように持ち、先端のローラーをころころするだけ【撮影:小宮山あきの】

思いのままのハンドメイド作品が簡単にできる【撮影:小宮山あきの】


 思えば、穴あけパンチやホッチキスなど、様々な文具が時代とともに進化する中、カッターだけは幼少期の頃に工作でおっかながりながら使った“昭和時代のスタイル”をとどめていたように思う。

 同商品はオフィスやDIY用途のほか、子供も学校などで安心して使いやすく“カッター新時代”の幕開けを予感させるものだった。

《小宮山あきの》

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