新型コロナで増えるウェブ会議に課題も!音声/映像の劣化やセキュリティ問題 | RBB TODAY

新型コロナで増えるウェブ会議に課題も!音声/映像の劣化やセキュリティ問題

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新型コロナで増えるウェブ会議に課題も!音声/映像の劣化やセキュリティ問題
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 ガートナー ジャパンが30日、企業がウェブ会議ソリューションを利用するにあたって直面している課題について、留意点を発表した。


 新型コロナウイルスの影響で、テレワークを採用する企業が増加。ウェブ会議ソリューションについても利用回数や頻度が増えているが、同時に様々な課題も表面化しているという。まずは、利用環境による品質の問題。従業員宅の通信環境やVPNを経由したリモート・アクセスの負荷増大により、音声/映像の劣化が課題となっている。さらに、セキュリティに関する課題も浮上。「誰と誰がいつ会議をするのか分からない」「他のアプリケーションとの連携により、情報が漏れるかもしれない」などの問題が指摘されている。

 同社はまず、品質劣化問題に対する解決策として、契約回線帯域の見直しやVPN機器の増強を推奨。「PCでウェブ会議ソリューションを使用する場合は、無線LANから有線LANに切り替えることでも、ある程度品質を向上させられます。帯域を使いすぎないように会議では映像を利用せず音声のみを使うという企業もありますが、本テクノロジのメリットを十分に得るためには、こうした策は極力避けるべきです」とした。また、ツール選定についても触れ、「全従業員が共通して利用するコミュニケーション・ツールとして採用するのか、利便性や管理性の観点から採用するのかによっても、選ぶツールは異なってきます。会議の参加者や目的に応じて複数のツールを使い分けることが1つの選択肢となるでしょう」とした。

 一方、セキュリティ課題については「多くの(ウェブ会議ソリューション)製品に、ビジネス上の利用に付随するさまざまなリスクへの対策が盛り込まれていますが、そうした対策が適切に有効化されない事態も考慮したセキュリティ対策を施すことが不可欠です」と説明。“まず取るべき対策”として、法人向けサービスを利用することや、アカウント・会議参加者の把握、制限を可能にすること、パスワードを設定すること、第三者が容易に会議に参加できないようにすることなどを挙げた。

 また、「ビジネス利用においては、音声/映像および画面共有を介したコミュニケーションに限定し、Web会議ソリューションに実装されているファイル転送/共有機能の利用や、別のアプリとの連携を安易に許可しないことが重要になります」などとしている。ほか、社内外に対し、ウェブ会議においても対面と同等のコンプライアンスが適応されることを改めて周知させる必要があることや、継続的に啓発活動を行うことが重要である点についても強調した。

《KT》

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