原田知世が、24日放送の『サワコの朝』(TBS系)に出演。1983年公開の主演映画『時をかける少女』の裏話を明かした。
中学のとき真田広之の大ファンだったという原田。それを知った一番上の姉が、真田の主演作のヒロインを一般募集すると聞き、応募してくれたという。彼女はグランプリにこそ選ばれなかったものの、プロデューサーである角川春樹の目にとまり、「特別賞」を受賞したのだとか。
だが角川は一方で、当時14歳の原田を見て「こんな育ちのいいお嬢ちゃんをこの業界の中に置いておくのは可哀想すぎるから、引退のプレゼントに、主演映画を1本作ってくれ」と、大林宣彦監督にオファーしたのだとか。
依頼を受けた大林も、「(原田)が年を取っておばあちゃんになったとき、この作品を家でゆっくり1人で鑑賞できるように作ろうという気持ちがあった」のだとか。だが当時、こうした制作陣の思いは知らずに演じていた原田は「もちろん最後だという気持ちもなかった」と回顧。
しかも同作は角川春樹自身が、ポケットマネーから製作費をバックアップしたものだったとか。原田は、「角川映画の中でも特別な作品だということを大人になって聞いて、びっくりしました」と驚いていた。