『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞。これまで、第153回直木賞受賞者の東山彰良氏や、累計1000万部突破の「チーム・バチスタの栄光」シリーズの海堂尊氏などの作家を輩出してきた。
著者である新川帆立氏は次のようにコメントしている。「16歳の時からずっと作家になりたくて、弁護士となったのちも、執筆時間を確保するために三度転職しました。晴れて十余年越しの念願が叶い、作家デビューできただけでも望外の喜びでした。そのうえ、多くの方のお手に取っていただき、大変有難く感じております。暗い世相だからこそ明るい小説を書いて、読者さんの生活を少しでも明るくしたいと思いながら、本作に取り組みました。しかし実際は、読者さんからの反響に私のほうが励まされています。今は本作の続編に取り組んでおりますが、今後もたくさん良い小説を届けていきたいです」。