25日放送の『ISU世界フィギュアスケート選手権大会2021』(フジテレビ系)の男子ショートプログラムで、羽生結弦が1位発進を果たした。
世界選手権4年ぶり3度目の頂点を狙う羽生は、33選手中、29番目でリンクイン。冒頭の4回転サルコーを綺麗に着氷すると、続く4回転トウループ、3回転トウループの連続ジャンプもクリア。 後半のトリプルアクセルも高さ十分だった。結果は106.98点で、それまで1位につけていた鍵山優真を抜き、トップに躍り出た。
五輪2連覇中の羽生。これで来年2月の北京五輪の枠取りに弾みをつけ、日本のエースとしての貫禄を見せた。試合後のインタビューでは「今日は今日で出し切れた」としながら、フリーに向けて「あと1日あるのでしっかり休んで万全の体調にしてから表現したい」と望んでいた。
鍵山は初出場ながら自己ベストの100.96点で2位、宇野昌磨は6位。世界王者のネイサン・チェンは転倒やフライングキャメルスピンでのミスが響き、98.85点の3位だった。