こんな佐藤二朗見たことない?!主演作『さがす』今週末公開 | RBB TODAY

こんな佐藤二朗見たことない?!主演作『さがす』今週末公開

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(C)2022『さがす』製作委員会
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 佐藤二朗主演『さがす』が今週末21日に全国公開となる。

 大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」ーーいつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、智は煙のように姿を消す。一人残された楓は孤独と不安を押し殺し、父を探し始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る楓。そこには日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真があった。

 同作で、佐藤は指名手配犯を見かけた翌日に失踪する原田智を演じている。佐藤と言えば『勇者ヨシヒコ』シリーズや『今日から俺は!!』など、“コメディリリーフ”のイメージが強いが、50代に入った2019年頃からシリアスな役柄での表現も目立つように。今作では、一見どこにでもいる中年男性を演じるが、物語が進むにつれ、一人の男が善悪の狭間で揺れ動く様を表現。予告映像に垣間見える、不穏さが漂う中で浮かべる意味深な表情や顔中血だらけのカットはまさに“今まで見たことがない佐藤二朗“と言えるだろう。



 すでに解禁されているインタビュー映像で佐藤は、シリアスな役柄を演じることについて「シリアスとコメディは同じ地平にあると思っている」と話し、「例えば仏(役)をやる時も、原田智をやる時も同じように真剣。同じく僕の俳優としての顔です。ただコメディのイメージがあるのはすごくありがたいので、それがこういう作品をやることによってこんな佐藤二朗の面もあるんだということを楽しんでいただければといいと思う」とコメント。過酷な状況に追い込まれる原田を演じきったことについては「笑っているのにいつの間にか泣いている。そういう瞬間にすごく魅力を感じて、これは片山慎三も僕と同じ感覚を持っている。なので、この作品も単にシリアスに分けるともったいない。片山もそういうところは狙っているはずなので、良い作品になると思います」と自信を覗かせている。

《KT》

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