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大丸・松坂屋が提案する、2023年正月の食卓を彩る「おせち」は、著名な料理研究家や料亭、ホテルが監修した商品のほか、コロナ禍で宅飲み需要が増えたことに合わせた、お酒と相性抜群の「おつまみおせち」や「肉おせち」、「スイーツおせち」などのアラカルトメニューを強化。購入しやすい価格帯から高級おせちまで、幅広い価格をラインアップし、おひとり様や少人数で楽しめる1~2名用、家族で堪能できる大人数用など、ライフスタイルやシチュエーションに応じて、豊富な商品を取り揃えている。
大丸・松坂屋がおすすめする「2023年おせち料理」を何品か試食したため、実食した感想も合わせて紹介したい。
■大丸・松坂屋の札幌駐在バイヤー・本田大助監修「北の美味満祭おせち」(4人用/税込29,800円)
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まず、紹介したいのが大丸・松坂屋の札幌駐バイヤー・本田大助氏が監修した「北の美味満祭おせち」(4人用/税込29,800円)。見た目も豪華な「ずわい蟹甲羅盛」をはじめ、「鮭ルイベ漬」や「牡蠣のオリーブオイル漬」「たこのペペロンチーノ」、地元の人が食べる知られざる食材「灯台つぶ貝旨煮」などの料理に、「スープカレー」がセットになった全29品の商品。本田氏が「北海道のイメージから来る豪快さや豪華さ」を大事にし、厳選した北海道のおいしい食材を集めたという。
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試食タイムでは、「<佐藤水産>鮭ルイベ漬」「<味の匠>牡蠣のオリーブオイル漬」「<フロマージュの杜>チーズ・デリ明太味」「<大金畜産>知床和牛コンビーフ」を実食。北海道産の鮭といくらを鮭醤油で漬けた人気の「鮭ルイベ漬」と「牡蠣のオリーブオイル漬」は、素材の良さが伝わってきて、間違いないおいしさ。おせち料理としては新鮮な、クリームチーズに明太子を練り込んだ「チーズ・デリ明太味」は、旨辛い明太子のつぶつぶ感が特徴で、濃厚な味わいだ。コンビーフは香り高い風味で、うま味がたっぷりと感じられた。
■料理研究家 大原千鶴監修の「口福おせち 卯」(4人用/税込28,500円)
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料理研究家 大原千鶴が監修した「口福おせち 卯」(4人用/税込28,500円)は、大丸・松坂屋で4年連続、売り上げナンバー1という看板商品。「大人も子供も、おいしく楽しく」をテーマに、一の重に「伝統的なおせち」、二の重に「魚介料理+お野菜」、三の重に「お肉料理」を三段に詰め込んだ、全42品のおせち料理になっている。
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こちらの「くるみ田作り」を試食すると、くるみの奥行きのある味わいと、素揚げしたごまめがサクサクとした食感でよく合う。栗の甘露煮を、和栗を使ったペーストで包んだ「栗きんとん」は、豊かな風味が口いっぱいに広がり、美味。エンドウ豆や大豆を使った「実山椒香るお豆のハンバーグ」は、ぴりりとした実山椒がアクセントになっていて、おせちとしては斬新な一品だと感じた。
■「酒場詩人 吉田類監修 おつまみ玉手箱2023」&「『あまから手帖』編集顧問 門上武司監修 おつまみ 食いしんボックス」(共に2人用/税込16,800円)
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食と酒を愛する2人の達人、吉田類氏と門上武司が、それぞれ監修した「おつまみおせち」がこちら。吉田氏監修の「おつまみ玉手箱」は、昨年8,200台を販売したおせちの新ジャンル「おつまみおせち」の火付け役的な商品で、吉田氏が居酒屋メニューやおせち品目を、おつまみ風にアレンジした41品が詰まった、見た目も楽しい商品。
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門上氏の「おつまみ 食いしんボックス」は、吉田氏の居酒屋風の「おつまみおせち」に対し、フレンチ・中華・タイ料理などの38品が詰まった、多国籍風の「おつまみおせち」を表現している。
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こちらの商品からは、「おつまみ玉手箱」の「砂肝コンフィ/甘酒白菜」と「<高知 浜吉ヤ>柚子の生節/甘酢生姜」を実食。シャキシャキと歯ごたえがよい白菜の上にのった「砂肝コンフィ」は、しっとり柔らかで、スパイシーな味付けがお酒ともよく合う。特製タレに鰹を付けてあぶった「柚子の生節」は、タレの風味が良く、正月にふさわしい滋味あふれる味わいだ。
■400種類以上の多彩なラインアップ&「肉おせち」も充実
このほかにも、日本最初の板前割烹が手掛けた「<京ぎをん 浜作>主人監修 和風おせち」(4人用/税込48,600円)や、人気シェフの味が楽しめる「和・洋・中の三巨匠共演おせち」(4人用/税込34,800円)など、400種類以上のおせちを取り揃えているほか、2023年は「肉おせち」も強化。
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「肉おせち」では、近江牛のシャトーブリアンやローストビーフなどが堪能できる商品が豊富にあり、新春のオードブルとして楽しめる。
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■年末年始の食卓をトータルコーディネート
さらに、お正月の食卓を華やかに彩る「スイーツおせち」もあり、従来の「おせち料理」のイメージにとらわれず、年末年始の食卓をトータルコーディネートする商品が、多数提案されている。商品の予約は店頭やECサイトでも可能なので、ぜひ「おせち」選びの参考にしてみては。
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<筆者プロフィール>
高永きょん
南の島と東京・南青山を行き来して暮らしながら、大人になる。島人時代は、自力で釣った魚や素潜りで獲った貝類、くさやや野草を主食とし、南青山時代は、表参道界隈に初上陸したお店や西麻布の名店などを食べ歩く雑食系人間。愛しているものは春巻き。生クリームをお茶碗に入れて毎食食べたいくらいに大好きで、太らない肉体を手に入れたいと、日々悩みはつきません……。