林修「今じゃない」AI時代の到来に持論を展開
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文章や動画ファイルをAIでまとめる機能を持った、対応人工知能プラットフォーム「BlendVision AiM」のアンバサダーに就任した林。この日は、「BlendVision AiM」が教育やメディア、ビジネス領域でAIをどのように活用していくのが良いかトークを展開した。
日本の教育について思うところはあるのか聞かれた林は「批判がくるかもしれませんが日本の教育の世界は遅れていて、勘と経験で指導されている」と前置きし、「例えば『10年分の入試問題を勉強しなさい』という先生がいるが、あれは何の根拠もない」と指摘。東進ハイスクールでもAIを活用していると話し「活用の仕方によって、教育産業のうまくいったところ、そうじゃないところの差が生まれると思う」とこれからの教育現場にはAIが必須な場面もあると持論を展開した。
続く話題は、AIを利用したメディアの在り方について。AI技術の利用方法について理解できていないテレビ業界人も多いと言う林は「技術が生まれたことによって発想が変わって、利用できる優秀な人がたくさん増えると思う。メディアもだいぶ変わってきましたけど、これからさらに変わってくるだろうなと思いました」とコメントした。
ラストは、ビジネス分野でのAI活用法について議論を展開。林は「AIの技術開発は残念ながら欧米に先んじられてしまったわけですけど、今後、どうやって活用していくかが大事」と口に。AI技術の発展で遅れを取っている日本について「他国にないような技術をいち早く導入して共有することで、この競争の逆転というのも見込める。いや、もしかしたら最後のチャンスなのかもしれない。活用の仕方で活路を見出してほしいなって思いますね」と期待を寄せた。
AIが主流となる時代が来ると見解を示すなかで、AIが人間の代わりになれない部分はあるのか質問されると「いろんな学者が議論していますが、AIによっていろんなことができるようになると、基本的に人間がやらなきゃいけない仕事はむしろ増えるんだという考え方もあります」と、むしろ人の必要性は増加の一途を辿るのではないかとのこと。さらに「AIの1あるものを1.5とか2に持っていく能力っていうのは素晴らしいと思うんですけど、ゼロからイチに持っていく能力は人間特有。その部分がAIにいつ奪われるかと言うと、希望的観測も含めて“今じゃない”んじゃないかと思ってはいます」と、笑みを浮かべていた。
最後に、新生活が始まる人々へのメッセージを求められると、社会人に対しては「社会人になる人はお金をもらうことになる、もらっている責任をどう果たすのか。最初は失敗もするでしょうが自分の責任をどう背負っていくのか考えて欲しい」と話し、学生には「いろんな家庭の事情はあるか思うがお父さんお母さんがお金を払ってくれて、責任を取らなくていい部分があるので、無責任の自由を謳歌して楽しんで欲しいと思います」とエールを送った。
《りゅうこ》
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