またしても阻まれた。
ソウル中央地裁・民事合議50部(キム・サンフン首席部長判事)は4月16日、NewJeansの5人が提起した仮処分に対する異議申請を棄却した。
裁判所は、NewJeans側が提出した主張および証拠を考慮しても、従来の決定は妥当だと判断。これにより、3月21日に所属事務所ADORが申請していた「芸能事務所としての地位の保全および広告契約の締結禁止」の仮処分が、全面的に認められた状態が維持されることとなった。
棄却を受け、NewJeans側はソウル高等法院に即時抗告を提出。法務代理人である法務法人セジョンは「今後もすべての法的手続きに誠実に対応し、事実関係が明らかになるよう最善を尽くす」との声明を出している。

NewJeansは昨年11月、ADOR側が契約上の義務を履行していないことを理由に専属契約の解除を主張し、“独立”を宣言した。しかし、裁判所がADOR側の仮処分申請を認めたことで現在、独自の活動は停止されている。
こうした法廷闘争が続くなか、NewJeansは17日にデビュー1000日を迎えた。メンバーたちは独立活動のために開設したInstagramアカウントを通じて、自身たちのファン「Bunnies(バニーズ)」へ感謝の気持ちを綴った。
だが、異議申請が棄却された件については言及されなかった。
ファンへのメッセージ
「もう1000日が経ったなんて信じられない」としつつ、「私たちを大切に思ってくれる人がこんなにたくさんいることが、いまだに信じられず不思議。いつも感謝しています」と感想と感謝を綴ったNewJeansメンバー。続いて、「無条件に愛情を注いでくれる人たちと、様々な瞬間をともに過ごしながら年を重ねていけることがありがたいし、大切だと感じています。これからどんな瞬間が待っているかは分からないけれど、大切なのは“何をするか”より“誰と一緒にいるか”だと思います」と述べ、ファンへの想いを伝えた。
さらに「この困難な状況でも待っていてくれてありがとう。今は一緒に過ごす時間を少し失ってしまったけれど、その分、のちに素敵な思い出で満たしていけたら」と、未来への希望を語った。

それとともに、あるメンバーはファンに向けて「歌詞が素敵だから」として楽曲も紹介している。推薦したのは、日本の藤丸バンドの『Can’t We Start It All Over Again』(1977)という曲で、過ぎ去った時間への後悔と再出発への願いが込められている。
なお、NewJeansとADORの間で進行中の専属契約の有効性をめぐる本訴訟は、現在も別途進行中である。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。