小学校教師・保育者・保護者907名調査で見えた“認識ギャップ” 三者相互の「見えない意識のすれ違い」が明らかに - PR TIMES|RBB TODAY

小学校教師・保育者・保護者907名調査で見えた“認識ギャップ” 三者相互の「見えない意識のすれ違い」が明らかに




株式会社小学館(本社:東京都千代田区)は、学校教員向け教育情報メディア『みんなの教育技術』、保育者向けプラットフォーム『ほいくる』、子育てメディア『HugKum』の3媒体合同で、「教育に関するアンケート調査」を実施しました(小学校教師226名、保育者132名、保護者549名、計907名)。

本調査では、小学校入学前後という重要な接続期において、教師・保育者・保護者の三者間に存在する認識のズレ、いわゆる「見えないすれ違い」の構造が明らかになりました。

■調査概要
『みんなの教育技術』https://kyoiku.sho.jp/
■調査期間:2026年3月3日~3月25日
■調査機関:自社調査。Webメディア『みんなの教育技術』でのアンケート調査
■有効回答数:226人

『ほいくる』https://hoiclue.jp/
■調査期間:2026年3月23日~4月13日
■調査機関:自社調査。Webメディア『HoiClue(ほいくる)』でのアンケート調査
■有効回答数:132人

『HugKum』https://hugkum.sho.jp/
■調査期間:2026年3月6日~31日
■調査機関:自社調査。Webメディア『HugKum』でのアンケート調査
■有効回答数:567人





1.小学校入学時に「育っていてほしい力」の優先順位のギャップ

教師と保育者で、重視する力の優先順位が大きく異なっていることが分かりました。

図1:「育ってほしい力」の優先順位(教師・保育者比較)

就学時点で子どもに身につけてほしい力について、教師と保育者の認識には明確な差が見られました。
教師は「身辺自立(88.1%)」や「指示を聞いて行動する力(67.3%)」など、学校生活における基本的な行動や規律を重視しています。一方、保育者は「感情を言葉で表現する力(70.5%)」や「友だちと協力する力(47.7%)」など、情緒面や対人関係の基盤を優先しています。
この優先順位の違いが、就学接続における認識のズレの出発点となっていることが示されました。

2.教師の園への期待は「学力」よりも「集団行動のルール理解」

保育内容に対する評価について、保育者側の認識と教師側の期待の間に大きな乖離があることが分かりました。

図2:保育者の認識と教師の実際の期待の比較

保育者の50.8%は「小学校教師から遊び中心で指導がないと思われている」と感じており、27.3%は「学力軽視と思われている」と不安を抱いています。
しかし、実際に教師が園に対して「学力の基礎」を期待している割合は1.3%にとどまりました。教師が求めているのは、学力の前倒しではなく「集団行動のルール理解(45.6%)」なのです。

3.「学習のつまずき原因」についての教師と保護者の認識のズレ

本調査で最も大きな認識ギャップが確認されたのがこの点です。

図3:学習のつまずき原因に関する認識の比較

教師の57.5%は、保護者が子どもの学習のつまずきの原因を「学校のせいと考えているのではないか」と推測しています。
一方で、実際に「学校任せでよい」と回答した保護者は0.7%(549名中4名)にとどまりました。多くの保護者は、「情緒面の支え(81.8%)」「しつけ(75.2%)」「学習習慣(61.4%)」など、家庭の役割を明確に認識しています。
実態としては学習面での保護者から学校への責任の押し付けは起きていないにもかかわらず、相互の認識のズレが生じている構造が確認されました。

4.保育者が思う以上に、保護者は園を「生活の場」と認識している

園に対する評価についても、保育者と保護者の間に認識の差が見られました。

図4:園に対する評価(保育者認識と保護者実態の比較)

保育者のうち、園が「生活の場」として評価されていると認識している割合は20.5%にとどまりました。
一方で、保護者の50.6%は、園を単なる預かり先ではなく、家庭と並ぶ「生活の場」として評価しています。
自由記述において、保護者からは園への感謝の声が多く寄せられていました。保護者は園の生活の場としての価値を高く見積もっている傾向が見られました。

5.「小1プロブレム」に対する不安の三層構造

同じ課題であっても、三者は異なる層の問題を見ていることが分かりました。

図5:「小1プロブレム」に関する不安の構造(教師・保育者・保護者)

就学接続における課題について、三者は異なる観点から不安を抱いていることが分かりました。
教師は「発達理解のズレ(27.4%)」や「情報共有不足(22.6%)」など、大人同士の連携に課題を感じています。
保育者は「支援体制の引き継ぎ(42.4%)」を中心に、特に情緒面や対人関係に関する情報共有の不足を懸念しています。
保護者は「友人関係(51.9%)」を最も不安視しており、「学習についていけるか(20.8%)」を大きく上回っています。

調査結果が示唆する「対話不足」という課題

教師、保育者、保護者という3者間の声を総合するユニークな本調査結果が示したのは、三者の間に存在するズレが対立によるものではなく、「対話不足」によって生じているという点です。
教師は保護者を対等なパートナーとして期待し、保護者は学校や園に対して高い信頼と感謝を寄せています。また、保育者は子どもの情緒的な成長を重視しながら教育に取り組んでいます。
しかし、それぞれの認識や期待が共有される機会が十分でないため、実態とは異なる理解が生まれ、「見えないすれ違い」となって表出しています。
就学接続の課題を単一の問題として捉えるのではなく、三者の認識構造を踏まえた対話の設計が求められているのではないでしょうか。

調査概要
調査対象:小学校教師226名、保育者132名、保護者549名
合計:907名
調査方法:インターネット調査
実施主体:みんなの教育技術、ほいくる、HugKum(小学館)

詳細資料
アンケート結果の詳細レポートは以下よりダウンロードいただけます。
https://sgk.me/49vdayz

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みんなの教育技術:https://kyoiku.sho.jp/438250/

会社概要
株式会社小学館
所在地:東京都千代田区
事業内容:出版事業、デジタルメディア事業 ほか

調査実施に関するお問い合わせ先
株式会社小学館 メディアビジネス局 net-biz@shogakukan.co.jp

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