高岡にとって2011年は、“激動の1年”だったことだろう。過剰な韓流推しをするフジテレビに対する批判に端を発した一連の騒動や、それに伴う事務所の移籍、芸名の改名、そして妻で女優の宮崎あおいとの離婚と、ゴタゴタの連続だった。今年2012年も、前年暮れに宮崎との離婚を発表したことで騒がれたままのスタートとなったが、その1年後となる現在、高岡は、「今年は本当にいい時間を過ごせたと、心から思える」と、今年1年を振り返る。
「人はいついなくなるのかも、わからない」と高岡は続ける。自分のもとから去ったのは前妻の宮崎ばかりでなく、今年10月には“恩師”若松孝二監督が世を去った。その際、高岡は「若松監督...今は来年にかけての楽しみが空っぽになった気がします。本当の親父のような温かさ...忘れません」との追悼コメントをFacebookで発した。しかし、そうした突然の別れにも、“タフになった”高岡は「だからこそ、毎日を楽しみたい」と、前向きだ。
ゴタゴタ続きの中、今年は生田斗真&吉高由里子主演の映画「僕等がいた」や、若松孝二監督の遺作となった「千年の愉楽」(公開未定)などの作品に出演。来春には主演映画「ROUTE 42」の公開も予定されている。再起を図る高岡だが、「ここから、どう再生するか。経験を生かしてどうなっていくかが重要なわけで。まぁ、マイペースに楽しもうと思う」。新しい年に向けて、気負いはない。