さかなクンがギョギョーッ!! ピコメートルで研究したい魚類
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高田副センター長:それだけの探究心があるさかなクンには、ぜひSACLAに来ていただきたいですね。瀬戸内の相生湾も近いですから、海の幸も豊かです。
海釣りが趣味の高田副センター長との話は盛り上がり、インタビュー後半ではデンキウナギの話に。「デンキウナギと同じように発電する、シビレエイの発電する部分を食べたことがあるんです」とさかなクン。高田副センター長が感想をたずねると「しびれる美味しさでした!」と息もぴったりの対談になった。
■世界最短の波長を実現した「SACLA」
X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」は、2006年度に国家基幹技術の1つとして選定された。2011年2月からビーム運転を開始し、わずか3カ月の調整運転で波長0.12ナノメートルのX線レーザーの発振に成功した。現在では、世界で最も短い波長となる63ピコメートル(0.063ナノメートル)を達成している。直線型の加速器を利用したXFELで波長0.1ナノメートル以下を実現したのは、「SACLA」が世界初だ。
「SACLA」で発生するXFELは、(1)極めて明るい、(2)発光時間が100兆分の1秒=10フェムト秒と極めて短い、(3)波が完全にそろっている(コヒーレントである)ことが特徴だ。これにより、今まで捉えることのできなかった化学反応など超高速反応の解析や、タンパク質など生体分子の構造解析が可能となり、燃料電池や新薬などの開発が進展するものと期待されている。
また、「SACLA」は、日本独自の技術によって非常にコンパクトに設計され、なおかつ安定に運転できることを重視したデザインになっている。アメリカやヨーロッパの施設と比べて、3分の1から4分の1の小型化を実現している。
《高木啓》
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