2台目テレビはタブレットの時代:スマートテレビサービスを試す……Smart J:COM Box
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タブレットからの番組・コンテンツの検索、選択は、リモコンボタンではなくタッチスクリーンで行うため、また画面サイズの違いから、STBの画面と若干異なる。しかし、メニューの構成や各機能は同様に作られているので、初めてでもあまり違和感なく操作が可能だ。目的番組やコンテンツの探しやすさの工夫は、タブレットからの操作でも生きている。
インストールされるアプリには、STBのリモコン機能もあるので、必要ならばタブレットをリモコン代わりに使うことも可能だ。
●若い世代、新生活にふさわしいテレビ視聴スタイルとなる
以上で、Smart J:COM Boxの基本的な機能と特長を紹介してきた。実際に使用してみて感じことは、ケーブルテレビがマルチデバイス対応となったことで、テレビの視聴スタイルが変わってくるだろうということだ。通常のテレビは一家に複数台というのはもはや珍しくないが、ケーブルテレビはモニターの増設は簡単ではなかった。持ち運びできるタブレットに対応したことで、増設工事や設置場所をどうするかなどに悩まされることもなく、視聴場所を広げることができる。
テレビ放送でも、放送とネットのサイマル配信やスマホ視聴のしくみが整備されつつあるが、現状では放送局の都合が優先され必ずしも利用者にとって便利なサービスになっていない。Smart J:COM Boxに代表されるようなサービスはその隙間を埋める意味でもちょうどよい。地上波を含む多チャンネル番組やVODコンテンツを、キッチンや寝室、浴室(自己責任となるが、Xperia Tablet Zは防水仕様のため水回りでの視聴も不可能ではない)など、どこでも楽しむことができる。
近年、若い世代はあまりテレビを見なくなったといわれる。その一方で、ドラマのDVD Boxが人気を呼んだり、見逃し視聴のVODサービスが定着しつつある現状もある。そもそも、放送波を見ない若い人たちも、YouTubeやニコニコ動画などはよく見ている。
「テレビ離れ」が言われて久しいが、番組やコンテンツが見られなくなったわけではない。それらの見方、視聴スタイルが変わってきているだけともいえる。地上波を含む話題の映画などが自宅でタブレットで見られる。それも好きなときに好きな場所で、となれば、子どもや学生などはSmart J:COM Boxのようなスマートテレビが合っているような気がする。
あるいは転勤などで引っ越しを考えているなら、このプランで、テレビ2台分の機能とタブレットを手に入れるというのはどうだろうか。ランニングの利用料を考えると、コスト的には液晶テレビのほうが安く上がるかもしれないが、視聴できるコンテンツの幅は格段に広がり、視聴スタイルの自由度も高いスマートテレビは、新居のテレビの役割を変えてくれるかもしれない。
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