【インタビュー】セキュリティ強化と利便性の確保は実現するのか?…注目のメガ・エッグ 2ページ目 | RBB TODAY

【インタビュー】セキュリティ強化と利便性の確保は実現するのか?…注目のメガ・エッグ

ブロードバンド 回線・サービス
エネルギア・コミュニケーションズ 営業本部コンシューマ営業部企画総括チームマネージャー 佐伯 豪氏。
エネルギア・コミュニケーションズ 営業本部コンシューマ営業部企画総括チームマネージャー 佐伯 豪氏。 全 5 枚
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■サービスごとに異なるパスワードを設定

 パスワードマネージャーは、ウェブブラウザーのアドオンとして動作する。Facebookなどの新たなサービスにログインする際にウィンドウが立ち上がり、IDとパスワードを記録してくれる。佐伯氏によれば「パスワードマネージャーには、新規アカウントの作成時には英数字や記号を使ったランダムな文字列で見破られにくいパスワードを自動生成するという、大きな特徴があります」とのこと。この、ランダムな文字列というのがポイントだ。流行り言葉やクルマの名前といった、世の中にあふれている言葉をキーワードに用いると破られやすくなるが、ランダムな文字列であれば分かりにくい。

 もちろん、ソフトを使わずにランダムな文字を覚えておくといったことも可能だろう。しかし、複数のサイトで異なる文字列を覚えるとなれば至難の業だ。「複数のサイトを利用する際、同じパスワードを利用しているのは危険です。パスワードマネージャーを使えば各サイトごとに全く違うランダムな文字列を登録しておけるので安心です」と佐伯氏。「個人的にもスマホやPCで20種類ほどのウェブサービスを利用しています。ヘビーに使うユーザーであればどうしても同じパスワードを使うサービスが出てくるものですが、パスワードマネージャーを使えばとても管理がラクになるんですよ」とのことだ。ちなみに、Apple IDではパスワードに大文字を入れることが必須であったりと、利用するサービスごとにパスワード作成のルールが異なるケースも目立ってきた。パスワードマネージャーではこうしたルールにも柔軟に対応して、見破られにくい文字列の作成が可能だ。

■Windowsだけでなく、Macやスマホとも連携

 パスワードマネージャーはWindowsの他にMacとAndroidといった複数のプラットフォームに対応している。そのため、スマホなどで同じサービスを利用していても、マスターパスワードだけ覚えていれば、各サイトにさまざまな端末からログイン可能になる。

 登録されたパスワードは、トレンドマイクロの強固なセキュリティに守られたサーバー上で厳密に管理され、Androidといった手持ちのデバイスと同期される仕組み。複雑なパスワードを小さな画面のソフトキーボードで入力する必要がなくなるうえに「電車などで後ろからパスワードを覗き見られる心配もない」(佐伯氏)というメリットもある。

■ID乗っ取りなどのトラブルから身を守る必須のツール

 パスワードの管理の必要性について、佐伯氏は「以前のセキュリティ管理といえば、個人情報の流出やウイルス対策など、PCのことだけを考えればよかったのですが、これからはそういうわけにもいきません。SNSやクラウドサービスなどの台頭で、IDとパスワードさえわかればどこからでもクリティカルな情報にアクセスできてしまう。金銭的な被害も出てくるようになりました。そうした現状で、快適かつ安全にインターネットを楽しんでもらうにはどうすればいいかを考えると、パスワードマネージャーはひとつの解となるのではないでしょうか」と語る。とくに、詐欺被害はリテラシーの低いユーザーほど陥りやすいという現状も踏まえつつ「マスターパスワードさえ覚えていれば、さまざまなサービスのアカウント情報を意識しなくても使えるようになるパスワードマネージャーの利便性と、だれでも安心して使える安全性を訴求していきたい」と、幅広いユーザーに対してもインターネットの積極利用を促す姿勢を垣間見ることができる。

 「ウイルスバスター+パスワードマネージャー」は、2014年6月1日からサービスの提供が開始されたが、従来からのユーザーでも切り替えて利用することができる。
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《RBB TODAY》

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