屋内や地下でも距離と方角を特定……認知症徘徊探知機器「HITOCOCO」
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
「HITOCOCO」は親機と子機で構成されたシステムで、子機を装着した利用者が親機から一定の距離を離れた際に通知を行う「見守りセンサー機能」と、親機を使って子機の居場所を探す「徘徊捜索機能」がある。
親機と子機の間で免許不要の無線による通信を行うため、通信費用はかからない。「徘徊捜索機能」では、平面的な位置情報しか得られないGPSとは異なり、高さの概念も反映して探すことが可能。GPSが機能しにくい屋内や地下でも探知することができる。
子機を探す際には、親機の液晶画面に子機までの距離・方角と電波強度が表示されるので、それを手掛かりに探していく。子機にはそれぞれ個別のIDが設定されており、そのIDで子機を特定するという仕組みなので、親機のエリア内にある複数の子機をまとめて探したり、複数の親機で1台の子機を探すといった使い方ができる。また親機で別の親機を探すことも可能だ。
機器はレンタルで利用可能。子機の寸法が60×40×12mmで重さ20gと小型なので、お守り袋に入れて高齢者に持たせることなどもできる。ブースでは見守りセンサー機能のみの「居宅介護モデル」と徘徊捜索機能を追加した「ハイブリッド」モデルが展示されており、「居宅介護モデル」には介護保険が適用されるという。
また、今回は高齢者の見守りを想定した展示だったが、機能的には登山者の遭難対策ツールや子どもの見守り端末としても使うことができる。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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