【検証レビュー】総合的な完成度の高さにこだわった「HTC 10」は“買い”か?
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「HTC 10」はフラグシップならではの「画質・音質」にこだわったスマホだ。スピーカーユニットは本体の上側にトゥイーターユニットを配置して、開口部は正面向き。下側の底面に向かってウーファーユニットの開口部を設けている。これだけだと、各ユニットが受け持っている音域がバラバラだし、開口部も両方が正面に向いているわけではないから、スピーカーによる音楽再生はちぐはぐなサウンドになりそうなものだが、そこはドルビーラボラトリーズによる最新の音響技術とのコラボレーションにより、ウーファーとトゥイーターの音声出力をきれいにマージして、スピーカー再生も臨場感とまとまり感のあるサウンドに仕上げている。実機で確認してみると、およそスマホのスピーカーから聴こえていると思えないほど音圧が強く、低音もしっかりとしたボールドなサウンドが楽しめる。
イヤホン再生もHTC 10の真骨頂だ。ハイレゾ対応のスマホとして初めて、「ハイレゾ対応のイヤホン」を本体パッケージに同梱した。ドライバー構造は一般的なダイナミック型で、ユニットのサイズは非公表だが大型のものを使っているようだ。滑らかな高域と、密度の濃い中低域が楽しめる。全体的にはフラットバランスで、特定の帯域をむやみに強調しない素直なサウンドはさまざまなジャンルの音楽と相性がよさそうだ。
ハイレゾ音源はGoogle Playミュージックアプリで最大192kHz/24bitのFLAC/WAV形式のファイルが再生可能。USBオーディオ出力にも対応しているが、USB端子がType-Cなので、いったんType-C仕様のUSB OTGケーブルを介してからUSB-DACを搭載するヘッドホンアンプなどにつなぐことができる。そのうえでさまざまなファイル形式の再生に対応するサードパーティーの音楽プレーヤーアプリを使えば、リニアPCM系だけでなくDSD系のハイレゾ音源も楽しめるようになる。
ハイレゾがらみではもう一つ、本気で動画撮影を行う際に192kHz/24bit・FLAC形式のハイレゾ音声も同時に記録することができる。動画のサイズは4K/FHDが選べるが、どちらの場合もハイレゾ音声記録に対応しているようだ。
その他、ハイレゾに限らず同機による快適な音楽再生を特徴づける機能に「Personal Audio Profile(PAP)」がある。こちらはユーザーがそれぞれに異なる“音の聴こえ方”に合わせて、スマホによるヘッドホン・イヤホンリスニングを最適化するための機能だ。本体を起動して、ヘッドホン・イヤホンをジャックに装着。設定メニューからPAP機能を立ち上げて、ユーザーのプロファイルを入力する。
次段ではヘッドホン・イヤホンを装着した状態で聞こえてくる信号を確かめながら、スマホによるオーディオ再生をユーザーの聴覚に合わせてチューニングしていくと、独自のプロファイルが作られて、ユーザーが一番音楽を聴いていて心地よい状態がカスタマイズできるという仕組みだ。ジャックに装着したヘッドホン・イヤホンの電気的な特性を自動で測定するソニー「Xperia」シリーズの「ヘッドホン自動最適化」の機能とは異なるアプローチで音楽再生を心地よくするための機能。どちらかといえばサムスンのGalaxy Sシリーズに乗っている「AdaptSound」機能に近い考え方だ。なお、HTC 10では使うヘッドホン・イヤホンごとにカスタマイズした設定値が100件まで保存できる。
《山本 敦》
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