【コラム】山手線車内にカメラバックを置き忘れ、自力で発見した話 2ページ目 | RBB TODAY

【コラム】山手線車内にカメラバックを置き忘れ、自力で発見した話

ライフ その他
山手線を1周してもどってきたカメラバッグ
山手線を1周してもどってきたカメラバッグ 全 3 枚
拡大写真
 秋葉原駅から山手線に乗り、東京駅で東海道線に乗り換えようと下車したところ、カメラバックを網棚に載せたままだったことを思い出した。ショルダータイプなので普段は肩にかけたままなのだが、電車にのる前、自分の携帯の着信を取り損ねたところ、SMSでメールを送ったとの連絡。ありがたいお仕事の連絡だ。内容だけでも確認すべく、電車に乗ったときカメラバックを網棚に載せ、タブレットでメールチェックをした。これがアダとなり、降りるときにタブレットに気がとられておりバックを置き忘れる結果となった。

 痛恨のミスである。中には午前の取材で撮影した画像データやレコーダーが入っている。そもそも写真はプロではないがカメラは商売道具のひとつである。しかし、この日は幸い、次の約束まで時間がある。まずは駅員を探し、捜索をお願いすることにした。

 駅員からは、運行中の電車の遺失物捜索には、まず何時の電車か、何両目に置き忘れたかの情報が必要になる。山手線レベルのダイヤになると、正確な時間は把握しづらい。遅延も発生していると、分単位で電車が到着した時間を特定する必要がある。捜索も主だった駅の停車中に確認するので、隣り合わせの2両までしか一度に捜索できない。

 時間や何両目かも定かではない状態だが、とりあえず降りた時間と車両の目星をつけて2回ほど捜索をお願いした。捜索は渋谷駅と新宿駅になるそうだ。待つこと10分くらい。渋谷駅からの連絡は、該当品なし。さらに10分後、新宿駅では、別の忘れ物が発見されたが、カメラバックではなかった。

 この時点で、下車してから30分以上経っていたが、まだ時間はある。もう1回お願いできるか聞いてたところ、「あと20分もしないで、捜索をかけた電車が1周してこのホームに戻ってきます。目星をつけた車両を自分で探したほうが早いと思います。」というアドバイス。

 考えてみると確かにそうだ。次の捜索は田端か上野あたりだという。確認連絡がくるころにはその電車は、さらに次の周回に入っているかもしれない。見つかるまで捜索をお願いするわけにもいかない。見つかったとしても、その駅までとりにいって、いろいろ手続きをしたうえで引き取ることになる。時間ロスは避けられない。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《中尾真二》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース