物販、歌詞機能、アーティスト発掘……。Spotifyが日本で勝つための秘策とは?本社キーパーソン単独インタビュー 2ページ目 | RBB TODAY

物販、歌詞機能、アーティスト発掘……。Spotifyが日本で勝つための秘策とは?本社キーパーソン単独インタビュー

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Spotify本社のステファン・ブロム氏、スポティファイジャパンの野本晶氏
Spotify本社のステファン・ブロム氏、スポティファイジャパンの野本晶氏 全 6 枚
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 日本はSpotifyがサービスを導入する60番目の国だ。日本の音楽シーンは日本語で歌われる歌謡曲だけでなく、洋楽にも関心の高い音楽ファンが多かったり、アニソンやゲーム音楽など独自のカルチャーが育ってきた土壌でもある。またクラシックにジャズなどを愛する玄人志向のファンも多い。世界よりも指向性が多様な音楽ファンの比率が多いと言われることも多い日本音楽シーンの独自性を、ブロム氏はどう見ているのだろうか。

「ビジネス規模や、予測できる売り上げの観点から見れば、日本は世界で2番目に大きな市場と捉えることもできます。その点でも独自性が強く、重視すべきと言えますが、それよりも私たちが重視しているのは、日本の方々はアートへの関心が非常に高く、また音楽に強い愛情を持っているということです。1日の間にとても長い時間、音楽を聴いている方が多くいるという印象を、私自身も持っていて、それはとてもユニークなことと言えます」(ブロム氏)

■日本専門の“キュレーター”を採用

 Spotifyでは約4,000万の音楽作品が聴き放題で楽しめる。邦楽のラインナップも含めて、その規模は今後ますます拡大していくという。日本の音楽ファンの好みにしっかりとフィットするサービスになるよう、日本ローカルであるJ-POPやJ-ROCK、インディーズを含めた日本発信の良質なサウンドがSpotifyのカタログに加わっていく予定だという。

 そして見逃せないのが、Spotifyが誇るキュレーションサービスだ。Spotifyでは世界中に75名を数える音楽ツウの「キュレーター」が在籍し、質の高いプレイリストを日々製作しているのだという。日本でも、日本の音楽ファンの琴線に触れるフレッシュな音楽を詰め込んだプレイリストを提供するために、日本人の専任キュレーターが張り付いている。

「日本のキュレーターは2名います。一人がレコード会社の出身、もう一人がラジオ局で長年キャリアを積んだエキスパートです。今後日本のSpotifyが無事にテイクオフして安定飛行に入れば、さらにキュレーターの数を増やすなどしてサービスを充実させたいと考えています」(野本氏)

 なお、Spotifyの海外版サービスには無く、日本独自のサービスとして新しく起ち上がるメニューに「歌詞表示」がある。Spotifyで楽曲を再生しながら歌詞を見てカラオケも楽しめる。モバイル機器とPC、無料・有料どちらのプランでも利用できる。サービスの概要を野本氏に聞いた。

「Spotifyが独自に開発した歌詞表示のアルゴリズムに、歌詞投稿コミュニティであるプチリリ様(※運営はシンクパワー)のデータを連携させて歌詞を表示しています。洋楽・邦楽ともにSpotifyに公開されている多くの楽曲が広くカバーできていると思います」(野本氏)
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《山本 敦》

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