定型作業を自動化できる「Automator」
まずは「Automator」でどんなことができるのかを見てみよう。サンプルとして、「画像ファイルのサイズを480ピクセルにする」という自動化アプリを作ってみる。
「Automator」は「アプリケーション」フォルダーに入っている。起動したら、ファイル選択の画面が表示されるので、左下の「新規書類」ボタンをクリックする。作成する書類のタイプを指定する画面が現れる。ここでは「アプリケーション」を選ぼう。
![「アプリケーション」を選択すると、オリジナルの自動化アプリが作れる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601881.jpg)
「Automator」の画面は、大きくタテに3つのエリアに分かれている。左のリストの「ライブラリ」でジャンルを選ぶと、中央のエリアに「Automator」でできることがリストアップされる。ここから実行したいことを右のエリアにドラッグ&ドロップで登録して、自動化の手順(ワークフロー)を作っていく。
では、左のリストにある「ライブラリ」の「写真」をクリックして、中央のリストから「イメージをサイズ調整」を右のエリアにドラッグ&ドロップしてみよう。
![「イメージをサイズ調整」を右のエリアにドラッグ&ドロップ。なお、中央のリストは、Macにインストールしているアプリが項目を追加することがあるので、図と同じ項目が並ばないことがある](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601882.jpg)
![対象の画像ファイルを上書きせずにコピーを作成することを確認する画面が表示される。ここは「追加」ボタンをクリック](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601883.jpg)
![「イメージをサイズ調整」が登録できた。数値を変えれば、好みのサイズにできる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601884.jpg)
「ファイル」メニューから「保存」を選ぶとアプリができあがる。ここではアプリの名前を「サイズ変更480」にした。
では、さっそくアプリの動作を確かめてみよう。作ったアプリにサイズが大きい画像ファイルをドラッグ&ドロップすると、デスクトップにタテまたはヨコの最大サイズが480ピクセルになった画像ファイルが作られるはずだ。
![画像ファイルを自作アプリにドラッグ&ドロップすると、サイズ変更された画像ファイルがデスクトップに生成される](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601885.jpg)
画像ファイルの形式を一括変換
続いて、PNG、TIFFなど、いろいろな形式で作られている画像ファイルを、まとめてJPEG形式にそろえる自動化をやってみよう。上の手順で「イメージをサイズ調整」を登録するかわりに、「イメージのタイプを変更」を使えばOKだ。なお、新規書類を作成するかわりに、先に作ったアプリを「Automator」で開いて編集してもいい。
![「ライブラリ」の「写真」から「イメージのタイプを変更」を右のエリアにドラッグ&ドロップ。「変更後のタイプ」を「JPEG」にする](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601886.jpg)
複数のファイルの名前を一括変換
複数のファイルを規則正しい名前に付け直すという面倒な作業も、「Automator」を使えば一瞬で完了する。ここではアプリではなく、サービスを作ってみよう。サービスは、アプリ名のメニューにある「サービス」コマンドから呼び出したり、ファイルを右クリックして表示されるコンテクストメニューから呼び出す機能だ。
「Automator」を起動して「新規作成」ボタンをクリックし、作成する書類のタイプを指定する画面で「サービス」を選ぶ。
![「サービス」で作成したワークフローは、アプリ名のメニューの「サービス」コマンドやコンテクストメニューに登録される](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601887.jpg)
![ポップアップメニューの「](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601888.jpg)
![ファイル名を変更する(オリジナルを変更する)ので、ここでは「追加しない」を選ぶ](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601889.jpg)
![ファイル名を変更するルールを設定しよう。ここでは、元のファイル名のあとに「-01」という形式で連番を付けるようにした](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601890.jpg)
ワークフローが完成したら、「ファイル」メニューから「保存」を選んで名前を付けよう。ここでは「連番を付ける」にした。
では、Finderで複数のファイルを選択して、右クリック。表示されたコンテクストメニューの「サービス」から「連番を付ける」を選ぼう。
![「Automator」で作ったサービスは、コンテクストメニューから実行できる](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601891.jpg)
![ファイルの名前が連番付きに変更できた](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/601892.jpg)
作ったサービスは、自分のホームの「ライブラリ」→「Services」フォルダーに入っている。不要になったときは、ここから削除すればいい。自分のホームの「ライブラリ」フォルダーを表示するには、[option]メニューを押しながら、Finderの「移動」メニューをクリックしよう。
連載:ビジネスマンのMacスキル