越前ガニ、ブリ、寿し……今味わいたい北陸のグルメ達! | RBB TODAY

越前ガニ、ブリ、寿し……今味わいたい北陸のグルメ達!

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越前ガニ、ブリ、寿し……今味わいたい北陸のグルメ達!
越前ガニ、ブリ、寿し……今味わいたい北陸のグルメ達! 全 20 枚
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 この時期、駅のあちこちで目立つのが北陸地方への旅を呼び掛けるポスターだ。越前ガニや寿司、市場……そんなポスターやパンフレットを見ていると、思わず出かけたくなってくる。ここでは、JR西日本の「Japanese Beauty Hokuriku」でも掲載されているスポットから、北陸で今注目すべきポイントを紹介してみた。

■魚屋の2階で食べる絶品料理

 福井県は、古くから繊維業など地場産業が盛んで、女性も働き手として活躍してきた。こうした背景から魚屋が忙しい家庭に代わって調理を代行するという文化が出来上がったのだが、今でも魚屋の2階には座敷部屋を設けるていところが多いという。座敷は近所の人々の忘年会や法事に使われ、朝捕りの新鮮な魚料理がふるまわれる。

 市内照手、JR福井駅から徒歩16分にところにある『与志多』もそんな魚屋のひとつだ。一見魚屋には見えない玄関を入り、急な階段を2階に上ると坂本龍馬の写真が。実は同店は坂本龍馬が泊まった「莨屋旅館」跡地にたっている。龍馬はここに宿泊した後に京都へ向かい暗殺されたという。



 ここで筆者が食べたのは「福井小鉢とおもてなし魚ランチ」(2500円)。刺身(カンパチ、アジ、カワハギ、サーモン、甘えび)のほか、田楽味噌で食べる油揚げ、へしこ、ぬたなど福井名物の小鉢にそばといったもの。へしこは、お茶漬けにして食べてもいい。揚げは、自分で炙って食べる。



 同店のような店では、前日までに予約が必要だ。というのも福井県の魚屋は市場で買いつけができる買参権を持っており、当日は朝の2番セリで仕入れた新鮮な魚をランチに提供してくれるからだ。市内では絶品のランチを味わうことができる。

■越前ガニの目利きに挑戦

 また福井と言えば越前ガニ。福井県坂井市・三国サンセットビーチ沿いにある「みくに隠居処」では3月31日まで、越前がに目利き体験&試食会が行われている(18000円)。スタッフによると、カニは13回脱皮し、大きくなるのに2年かかるという。ここ数年カニの価格が高騰し、スーパーによっては昨年の倍の価格がついえいるところもあるが、1月下旬になると価格は落ち着いてくるという。



 スタッフが丁寧に目利きを指導してくれるが、良いカニのポイントは3点。甲羅にカニビルの卵(黒いつぶつぶ)が多いこと、腹の色が肌色に近いこと、爪が大きいことだという。



 この「みくに隠居処」のとなりには、釣り人が釣った魚を現金買取してくれるという珍しい「おさかな集積所」もあるので要チェックだ。

■寿司王国ならではのご馳走ちらし

 石川県の能登半島にある七尾湾は、七尾市、穴水町、中島町に囲まれた湾で「天然の生けす」と言ってもよい環境から豊富な水産資源に恵まれている。七尾市には、地元で捕れた魚を使った絶品の寿司を提供する店も多く、ここを寿司王国との呼ぶ人もいる。

 ここに来たら食べてみたいのが「花嫁のれんちらし寿司」だ。花嫁のれんとは、婚礼道具のひとつ。幕末~明治時代から能登地方に伝わり、婚礼時に嫁ぎ先の仏間の入口にかけられたもの。花嫁が暖簾(のれん)をくぐり仏壇でお参りをしてから結婚式を行う。この風習は今でも残っている。





 提供しているのは、松乃鮨、寿し一、信寿し、能登海鮮丼 みとね、能登前寿司 千代ずし、ちゃか寿司。花嫁の角隠し風にデザインされたパッケージで提供されるのもユニークだが、カニの爪が角に見立てて盛られている。各店で提供されるものは、7種類以上のネタが使われていることが条件だ。筆者は松乃鮨の「花嫁のれんちらし寿司」を食べたが、ブリ、タコ、アカニシガイ、アオリイカ、甘エビ、すずき(あるいは、タイ)、サーモンとイクラ、カニ爪が入っていた。アカニシガイは、内海の穏やかな海にしかいない貝で貴重な貝とのこと。このほかに七尾産のすずきのあら汁がついていた。ちなみに米は、寿し米であるブランド「笑みの絆」を使っている。



 なお、豪華列車「花嫁のれん」が、金沢駅と和倉温泉駅を1日2往復しているので、時間がある人は乗車してみるといいだろう。

■料理を盛り立てるアイテムと言えばこれ

 北陸の美味しい料理を食べるなら、料理を盛り立てるアイテムにも目を向けてみたい。富山県高岡市の「能作」と砺波市の「三郎丸蒸留所」は訪問してみたい観光場所だ。



 「能作」は錫(すず)で有名な鋳物メーカーだ。純度100%の錫で作られるぐい呑みで飲む日本酒はまろやかになるといわれ、また水も味が違うと評判だ。工場見学は9時半~17時まで開催されており、3月31日まで錫で作る北陸新幹線型ペーパーウェイト体験も可能だ(中学生以上1000円、小学生500円 ※北陸新幹線乗車券持参で中学生以上500円)。





 「三郎丸蒸留所」は北陸唯一のウイスキー蒸留所。白壁と瓦屋根の珍しい建物のなかには、世界初の蒸留器がある。この蒸留器にも錫が8%混ざっており、酒質がまろやかになる効果があるという。ここでは、樽出しウイスキーのテイスティングができる。2020年1月~6月の期間、北陸新幹線の帰りの切符を提示することで参加できる(前日まで要予約)。









■ぶり会席に舌鼓!

 最後におすすめの宿を紹介しておこう。北陸観光をしたら、泊まってみたいのが氷見温泉郷にある「うみあかり」だ。海沿いにあるため、6階の露天風呂からは富山湾が一望でき、素晴らしい朝日も見ることができる。また、本館を出て約3分のところに別館 潮の香亭には100%かけ流しの岩風呂も用意されている。





 夕食に出される「ぶり会席」は絶品だ。ぶり刺し3種、ぶり握り寿司、ぶり黒酢あん、ぶり胡麻和えといった豪華がお造り、氷見牛ローストビーフ、ぶりしゃぶコラーゲンなどが提供される。





 「うみあかり」に行ったら、日の出は是非チェックしたい。写真がそれだが、筆者が宿泊したときもカメラを構えた宿泊客が数名ベストショットを狙っていた。おそらく初日の出にはうってつけの場所だろう。





協力:JR西日本

《RBB TODAY》

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