同ドラマの原作は、東野圭吾による同名小説。とある失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑む壮大なミステリー作品となっている。東野の小説が日曜劇場でドラマ化されるのは、『新参者』(2010年)以来10年ぶりのこと。
そんな同ドラマで主演の妻夫木が演じる手島伯朗は、正義感が強くウソのつけない独身獣医。ある日、突然「弟の妻」と名乗る謎の美女が現れ、弟が失踪したと聞かされる。困っている女性を放っておけない伯朗は、その美女と共に失踪した弟の行方を追うことに。そして、30億もの遺産が絡んだある名家の争いに巻き込まれていく。
伯朗にとって、名家「矢神家」とは、実父の死後に母親が嫁いだ先であり、失踪した弟は異父弟。連れ子として肩身の狭い思いをしてきた伯朗は、母亡き後から矢神一族と距離を置いていたが、弟の失踪により矢神家に再び足を踏み入れることになる。
妻夫木が日曜劇場で主演を務めるのは16年ぶりのことだが、これには本人も「僕自身も驚いています(笑)」とコメント。「出演させていただくからには、16年前の自分に負けないように、今年40歳となる自分自身ができることをこのドラマで体現していきたいと思います」と意気込んだ。さらに、「本作は、東野さんの原作が持つ魅力はそのままに、毎週続きが気になる連続ドラマとして、とても面白く描かれていきます。僕が子どもの頃、ドラマを見るために急いで家に帰っていたワクワク感をこの作品で皆さんにも味わっていただけたらうれしいです」と、見どころを語っている。