V6が1日に東京・代々木第一体育館で配信ライブ『V6 For the 25th anniversary』を行なった。
V6は1995年11月1日に代々木第一体育館でデビューを飾り、その後も10周年、20周年と区切りのタイミングでライブを開催。コロナ禍に揺れる2020年も25周年の記念日をファンと一緒に祝いたいと今回の配信ライブの開催にこぎつけた。
今回のライブはV6メンバーがライブ演出もセットリストも意見を出し合って作り上げたという。演出では観客で埋まるはずのアリーナ床面にLEDを敷き詰めて楽曲の持つ世界観を表現。また、花火などの特殊効果ももちろんド派手に行ない、文字が浮かび上がるAR演出なども活用。創意工夫が感じられるリアルタイムのライブ映像と、事前収録された渾身の映像とが調和した演出で、V6らしい1つの作品を作り上げた。
また、アニバーサリーライブといえば、デビュー曲や往年の名曲たちを披露するベスト盤のようなセットリストが王道だが、V6は「いまのV6を見せたい」と、9月23日リリースの最新シングル『It’s my life/PINEAPPLE』を含む近年発売した楽曲を中心に披露。攻めのセットリストでライブを盛り上げた。
MCでは、25年前のライブ直前の風景を思い返す6人。井ノ原快彦は坂本昌行の「楽しもうね」という言葉がずっと心に残っていたと話す。どれだけ客が来てくれるのかもわからなかった25年前。だが、実際には原宿駅までびっしりと客で埋まっていた光景を、今でも忘れられないという一同。森田剛は「あのことがあったからやってこられた、またあの景色が見たいと思って頑張れた」と25年間続けてこられたのはファンとの思い出に尽きると語った。
これまで、代々木第一体育館では101公演を経験しているV6。「今回を102回目ではなく、新しい1回目にしたい」という井ノ原の言葉が象徴するように、今回のライブは彼らにとってもチャレンジのライブ配信となった。