【PICK UP】
爆笑問題の太田光が、3月18日から24日にヒューマントラストシネマ渋谷にて開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」のアンバサダーに就任した。11日、東京カルチャーカルチャーにて就任会見イベントが実施された。
「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」は、TBS新ブランド「TBS DOCS」のメインイベント。同イベントに登壇した太田は、「ある意味で人生はすべてドキュメンタリー。劇映画を観ていなくても自分の目で見ている映像はドキュメンタリーですからね」とドキュメンタリーの重要性をアピール。映画祭で上映される全11作品の中で気になった作品を聞かれると、『ドラえもん のび太の恐竜』『名探偵コナン』『E.T.』とボケながら、最終的には『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』を挙げ、「ロケット弾を迎撃する様子が捉えられていたりして、画力がありました。現在はウクライナの情勢もあるので、若い人にこそ見てほしいです」と真面目にアピール。
さらに、『日の丸～それは今なのかもしれない～』については「昔の映像と今の映像が交互にコラージュされた構成なので、今と昔の思想的な違いはもちろんのこと、顔の違いや喋り方の違いなどが比較できて面白いです」と見所を解説した。さらに石破茂氏に迫った『石破茂・嫌われた正論 10人の証言』も絶賛。「相当はっきりと安倍（晋三）さんについての不満も喋っていたりして、テレビでそこまでは言わないはず」と映画だからこそできた本音の言葉の数々に唸っていた。
また太田は、自身が監督してみたいドキュメンタリー映画のテーマを聞かれると「渡部建が一日をどのように過ごしているのかを追いたいです。渡部と東出昌大の一日を交互にコラージュするのもいい」とボケてみせた。ちなみに、太田は、敬愛する立川談志の落語を7台のカメラで記録しようと試みたことがあるという。その経験から、「編集に当たっては、どのカメラのどの部分を使うのかを構成しなければならず、かなりの時間がかかりました。膨大な量の映像からどこを使うべきなのか判断するのは大変。使う場所によって見え方や方向性も変わるので、ドキュメンタリーとはフィクション以上に難しいものだと思いました」とドキュメンタリー作りの難しさと奥深さを熱弁した。
また、質疑応答時間では同イベントの魅力や見どころについて聞かれ、「ラインアップされた作品すべてが今の現象に繋がっているという意味では、どの作品から観てもいいと思います。ドキュメンタリー映画はニュース以上に深くのめり込んで観ることができるだろうし、これらの作品が世の中のニュースに興味を持つきっかけにもなると思います」と、その意義を口にしていた。
