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スペシャルドラマ『エンディングカット』(NHK総合)が19日21時から放送される。同ドラマに主演する芦田愛菜のインタビューが公開された。
同作は、2019年に「FMシアター」で放送され、令和元年度文化庁芸術祭ラジオ部門大賞を受賞。今回、当時主演を務めた芦田を再び主演に据えてテレビドラマ化。芦田演じる迫田結は海辺の町に住む高校3年生。美大への進学を目指し、街の画塾に通っている。自分に足りないものは何かと思い悩むが、それとは別に気になることがあった。ちなみに、同作のタイトルである「エンディングカット」とは、納棺する遺体の髪を切る仕事を指す。
ーー今作はオーディオドラマが原作ですが、映像化すると聞いていかがでしたか?
芦田:素敵な作品に声をかけていただきとても嬉しかったです。ラジオでは声や音の表現だったものが、テレビドラマになると結の表情や風景などがより鮮明に表現されるのでまた新たな気持ちで参加させていただきました。
―ー思い入れのあるシーンはありますか?
芦田:オーディオドラマの中にもありましたが、父の職業である亡くなった方の髪を切っているところを結がお願いして見せてもらうシーンです。このドラマの中でエンディングカットを結が見るシーンは、結にとって大きな転機であり、成長していく上で重要なシーンだと思いました。
ーーエンディングカットという実際の活動について思うことを教えてください。
芦田:エンディングカットという活動をされている方がいらっしゃることは、この作品を通して初めて知りました。大切な人を失う悲しみは決してうすれることはありませんが、エンディングカットを施すことによって、生前に近い姿の故人とご遺族の方がじっくり向き合い、あたたかい記憶をとどめる時間を作る、本当に素敵なお仕事だと思います。
ーー今回結の役を演じるにあたって、どのような役作りをされましたか?
芦田:結は私に近いというか、本当に等身大の同じ世代の女の子だと感じているので、もし自分だったらと想像して、大切に演じさせていただきました。
ーー好きなシーンがあったら教えてください
芦田:エンディングカットを見た後に海に行って、その流れで絵を描くシーンです。セリフは特にないのですが、結の決意がすごく表れている気がして、想いがこもったシーンだと感じます。
ーー佐藤隆太さんと広末涼子さんと再度共演されて、改めて印象を教えていただけますか?
芦田:また、お2人と一緒にお芝居ができてすごく嬉しいです。佐藤さんは、場を明るく盛り上げてくださる方で、全体的に重たい雰囲気のシーンが多いのですが、和気あいあいと撮影できているのは佐藤さんのおかげだと感じています。広末さんは七海さんのように優しく包み込んでくれる方です。まるで本当のお母さんのように感じさせてくださって、結がお母さんを思う気持ちが自然にあふれてきました。
ーー視聴者の方へメッセージをお願いします。
芦田:この物語を通してエンディングカットという、お別れの方法があることをたくさんの方に知っていただくきっかけになったら嬉しいです。観終わった後にとてもあたたかくて優しい気持ちになれる作品だと思います。土曜ドラマ「エンディングカット」ぜひご覧ください。