3日放送の連続テレビ小説『ブギウギ』第25話では、スズ子(趣里)と家族のきずなが描かれた。
今週の朝ドラのサブタイトルは「ほんまの家族や」。そのタイトル通り、スズ子は実母と出会い、改めて今の家族の大切さを実感する。さらには大和礼子(蒼井優)のお別れ会で初めて、関係が断絶していた両親と出会うなど、家族のあり方を映し出した週だった。
「もう帰ってこなくなるのではないか」と東京行きを目指すスズ子と離れるのが怖くなっていたツヤ(水川あさみ)。3年前も、スズ子が香川に出かけたとき、スズ子が真実を知って戻ってこなくなるのではと心配していた。その思いは今回、亡き礼子の両親を見て一層強くなっていた。だが梅吉(柳葉敏郎)からスズ子との縁が切れることは絶対にないと説得されると、これまでわが子同然に育てたことを思い返し、思い切って東京へ送り出す。その際、ツヤは「我慢したらあかん、すぐ帰れる場所があるということを忘れたらあかん」とスズ子に告げる。するとスズ子は「当たり前や。わて、こう見えて意外と根性ないねんで」と明るく振る舞い、ツヤに抱きつく。梅吉も「根性ないのはワシに似たんや」と駆け寄り、そして六郎(黒崎煌代)も「わいも根性ないで」とやってくる。“娘”との別れは悲しいが、ツヤは「根性なんてない方がええ」「みんな根性なしや~!」と言いながら家族で抱き合うのだった。